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こやたちのひとりごと

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  • サイズ B5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 28cm
  • 商品コード 9784939029462
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

著者等紹介

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。18歳の頃より詩を書き始め、21歳のときに刊行した第一詩集『二十億光年の孤独』で鮮烈なデビューを飾る。以来、詩はもとより、様々なジャンルにおいて活躍。絵本の分野においても、創作および翻訳者として数々の傑作を生み出している。1956年に、自作の写真と詩の『絵本』を刊行。その後1971年刊の『こっぷ』を本格的な皮切りに、写真絵本の可能性を切り開いてきた

中里和人[ナカザトカツヒト]
1956年、三重県生まれ。1984年よりフリーカメラマンとして活動。2000年に小屋の写真展「小屋」をINAXギャラリーにて開催。現在、ワークショップなどで、移動する組立式の小屋作りも展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

121
小屋はどこにでもある。しかも、日常でよく目にしていても、じっと見るということはない。それくらい些細で注目を浴びないものだ。それが、ここでは小屋たちが主役なのである。いつもなら視線の脇にある小屋が真ん中を陣どっているのである。山奥にある小屋は何かを訴えかけ、草をはやした小屋はどこかイカしたやつで、漁港にある小屋は強そうに見える。こうやって、たくさんの小屋を見ていると、ひとつとして同じものがないことがわかる。そこに、谷川俊太郎のことばが加わることで、小屋たちが意思をもった生き物のように見えてしまうのだ。2014/08/20

anne@灯れ松明の火

30
https://bookmeter.com/books/21251207 がヒットし、読んだ人がゼロなので、おかしいと思い、IBSNで再検索した。↑は、8ページ増やし、写真を選び直し、文の一部を改訂して出る新版らしい。それにしても、こちらも相棒がオススメで、何度も読んだのに、読メを始める前だったのか記録なし。地元カメラマンである中里和人さんが母校のグループ展に出展されると知り、再読した。物言わぬはずの古びた小屋たち。こんなことを考えているの?と思うと、何だか愛おしくなる。谷川・中里コンビ、スゴイ人たちだ。2023/06/04

リッツ

21
読友さんご紹介の本、とっても良かった💕常日頃身の回りのモノイワヌモノにも魂というか眼差しを感じてしまうタチなのですが(なのでモノを捨てられない?)言葉には出来ません。谷川俊太郎さんはやはり凄いな、こやたちのひとりごとを聞かせてくれました。自然も小屋たちの佇まいも美しく愛しい。そんなかれらがふとつぶやくそしていつもそこにいる。『ひとが はいってくると くすぐったいんだよ いつも からっぽで くらしてるから  でもね ときどき からっぽが つまらなくなる』だよね。2023/05/30

ごんたろう

18
私たちが普段、目を向けることのない小屋に、作者は優しい眼差しを向ける。小屋たちは語る。どこかへ行きたいと思わない。空に挨拶をする。そんなのんびりした文章が続く。大工が建てたわけではなく、普通の人が建てた。だから「すき」 小屋を建てた人の人柄も伝わる。みんなとても個性的で、かわいい。自然に囲まれ、隙間だらけ。中は空っぽ。人間界と自然界の中間。風雨に曝され、いまにも壊れそうだ。それでも確かにそこに「いる」。こうやって眺めていると不思議とあたたかい気分になる。まるで「そんなに無理しなさんな」と囁いているようだ。2015/02/25

リリィ

18
様々な小屋の写真にそっと添えられた、小屋達のひとりごとを集めた本。どの小屋も風雨に曝されながら、自然と共に生きています。屋根と壁と窓があるだけで、空っぽだけれど、ちゃんと存在しています。こういう小屋って、最近見かけなくなったなーと少ししんみりしました。2014/07/06

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