内容説明
クレムリンから見た世界再編バトルの息づまる衝撃。座標を変えると別の世界が見えてくる。
目次
まえがき 真実はどこにある？
第１章 ボロボロになったアメリカ―没落する覇権国家の綱渡り
第２章 ドルからユーロへ―ドル体制を脅かす独仏の戦略
第３章 中国の台頭―次の覇権国家を狙う“眠れる獅子”
第４章 オイル戦争―戦わずして勝つロシアの戦略
第５章 天領日本の未来―日本が真の独立を果たす日
著者等紹介
北野幸伯［キタノヨシノリ］
１９７０年長野県松本市に生まれる。松本深志高校卒業後、ロシア留学。１９９６年、日本人初のロシア外務省付属モスクワ国際関係大学（ＭＧＩＭＯ「卒業生の半分は外交官に、半分はＫＧＢに」と言われたエリート大学）を卒業。政治学修士。卒業と同時にカルムイキヤ自治共和国大統領顧問に就任。１９９９年４月、メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」を創刊。２００１年９月より、月刊誌「力の意志」（サンラ出版）で「グローバルアイ・ロシア」を連載。同年１２月、ＨＰ「ロシア情報ステーション」を開設。「あちゃら」「日経ネットナビ」等に紹介され、「ロシア関係で日本一！」と各界から絶大な支持を得る。２００３年９月、プーチン大統領の元ブレーンとともに、日ロビジネス・コンサルティング会社ＩＭＴ（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｍｏｓｔ Ｔｒａｄｉｎｇ Ｌｔｄ．）を設立。日本人が安心してロシアに進出できる環境を整えるコンサル業務に従事している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
18
2005年初版。経済でも軍事でも世界を牛耳っていたアメリカが世界一の対外債務国、財政赤字国、貿易赤字国に転落。アメリカは復権をかけ戦略を持っているというが、多極化が進むとの分析もある。当時、中国もEUとしての欧州もプーチンも野望を抱き覇権奪取の勢いも見れたが、現在は３つの勢力は停滞気味。トランプの米国も行く末が見えず手探り状態。案外北朝鮮の未来を左右する大国が今後覇権を握るかもしれない。日本は米国から離脱しロシアと中国と密話しているとも聞くが。2017/10/10
T坊主
7
初の北野本、１３年前の著書。メルマガ上位とは知らなかった。１）米国は戦争を計画し、実行する、理由があるのではなく、攻撃したいから理由を見つける、そうしないと没落する。継続力と実行力、一貫性がある。２）見方、考え方が正しければ、分析や予測は正しくなり、間違っていれば、予測も外れる。真実は立場によって異なるから、多角的な見方をするようにしなければいけない。３）将来ユーロはドルに代わって基軸通貨になる、疑問だね？４）米幕府の天領であるので、独自の外交戦を持たない，持てない？、米が普通の国になった時、独立できる。2016/01/24
isao_key
3
国際アナリストである著者のデビュー作。『プーチン最後の聖戦』を読んでいるため記述が重なる上、2005年の出版ということもあり、情報の古さは否めない。だがそれを補って余りあるのが、著者の大局を見据えた分析力である。各国の戦略について本質を捕らえた分析は、多少情報が古くなっても色褪せることはない。この本でなるほどと思ったのは、憲法9条の改正と、日本の国連安保理の常任理事国入りについての箇所。日本がアメリカに首根っこを押さえられている現在、どちらを進めても結局はアメリカに利用されるだけということが良く分かる。2012/10/02
Tom Zacky
2
おもろい！( ﾟДﾟ)㌦ｧ!! 日経の国際面がこれで楽しくなる！（ぇ？ｗ てか、中国との戦争・・・最近現実味が帯びてきてるよーな・・・？ うわさでは米国企業が中国から最近続々撤退してきているという記事を読んだような、読んでないような・・・(；´･ω･) にしても米国天領（っていう表現だったかな？）の日本の存在感の無さが悲しすぎるぜ(ノД｀)ｼｸｼｸ P.S『日本の常任理事国入りに関しては、幸い中国が反対してくれています。これからもがんばって反対してもらいたいものです』っていうフレーズにフイタｗｗｗ2012/11/05
双海（ふたみ）
0
拝借した本。
