出版社内容情報
◎漂泊・遊行・遍歴・放浪-序にかえて 西海賢二 ◎柳田國男の漂泊論 谷口貢 一、はじめに 二、山人論の展開 三、漂泊者の諸相 四、おわりに-旅の学問 ◎「地蔵のタタリ」譚発生の背景-阿武隈地方の一山村の事例 長谷部八朗 一、問題の所在 二、江戸期先住者の開拓生活 三、地蔵信仰とタタリ観念の地域的特質 四、まとめにかえて ◎誰でもの祭-被差別部落の夜明し念仏 門馬幸夫 一、はじめに 二、小諸・荒堀地区の概況 三、夜明し念仏 四、若干の考察 五、夜明し念仏の系譜 六、結語 ◎御嶽行者と御嶽講-一山系の木曾御嶽講 牧野真一 はじめに 一、御嶽行者の伝承 二、与野一山神社と嶺の御嶽神社 三、一山系御嶽講の実態 四、一山系御嶽講と一山行者 おわりに ◎定使考-歓待と忌避の境界に生きて 西海賢二 一、定使とは 二、定使と「物くさ太郎」 三、旧小田原藩領の定使伝承 ◎中世声聞師の夫役と身分 尾崎安啓 はじめに 一、大乗院による使役 二、三党者としての使役 三、声聞道 補、声聞師の座 おわりに ◎座談会 浮浪・めぐり・境界 谷口・西海・長谷部・門馬 一、柳田國男と漂泊民研究 二、妹の力 三、近代的な知の体系によらない知の体