沢野字の謎

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沢野字の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784938463960
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「本の雑誌」の表紙絵の横には、毎号意味不明なコピーがつけられているが、これは沢野ひとしが独自に書いてくる何本かのコピーから編集部が選んでいるものである。こういうコピーを書いてくれと編集部が依頼したわけではなく、沢野ひとしが思い浮かんだものを書きなぐってくるのだ。したがって、実際に表紙に使われたもの以外に、使用されなかった幻のコピーがわんさかある。それらをすべて取り出して一堂に集め、この沢野ひとしの不思議なコピーはいったい何であるのか、その中の最強コピーは何か、ということをめぐり、椎名誠、木村晋介、目黒考二に作者をまじえた四人で徹底討論したのが本書である。

目次

激戦の地区ブロックを勝ち抜くコピーは何か(階段のあかりをつけたら妻がいた;転職と結婚は三回まで ほか)
意味不明のコピーに審査員は頭をかかえる(眠れぬ夜はお前をかじってやる;水しぶきをあげて犬がやってきた ほか)
予選リーグに残ったのは六十点だった(オレの足がいやなのか;お前たちは豆腐とネギ ほか)
決勝トーナメントでついに最強コピーが決定(大接近してきた父;スガモの天プラ屋はすべてが安い ほか)
戦いを振り返る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

78
私の敬愛する目黒孝二(北上次郎)氏をして「”本の雑誌”の発行人をつとめた二十五年間で、この本をいちばん愛しているのだ」とまで言わしめた本である。沢野ひとしの意味不明な「つぶやきコピー」を本人を含めた仲良し4人組がああでもない、こうでもないといじりまわり、最終的に優勝コピーを決定するというなんとも軽薄にして奥深く、無意味にして意味深、呆れかえった瞬間になぜだか頷いているという不思議な本なのだ。ちなみに私のお気に入りコピーは「き然とした態度で 妻とおフロに入った」と「この夏は私生活があれます」である。 2014/12/06

佐島楓

66
イラストの横につけられた不可解なコピーを、沢野さんをはじめとするいつもの四人で解釈し、ベストを決めるというグダグダな座談会。いい歳した大人(ごめんなさい)がこういう企画をやるところに面白みがあるのです。私が選ぶとしたら、「陽気な犬でもう大変」かな・・・。2017/04/03

YOUCO19

4
先日読んだ「アンソロジーお弁当」で椎名誠の同級生である沢野ひとしの行動があまりにも面白かったのでどんな人かと思い、読んでみた。沢野はイラストレーターである。沢野のつぶやくようなコピーは絵そのものでありあまりにも意味のない言葉が却って想像力をかきたてる。これでいいなら私もコピーライターなれそう? パソコンでなくペンで書くことの大切さを再認識した。くだらなくて面白すぎる!2014/02/03

蕃茄(バンカ)

3
しゃっと読めて心にこびりつく面白さ2014/05/29

にやり

3
階段に妻が一番好きだね。現実ならゾッとするけど他人事だと思えばフフフ…2013/03/19

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