スポーツ現場での脳振盪

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スポーツ現場での脳振盪

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  • サイズ A5判/ページ数 218p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784931411135
  • NDC分類 780.19
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 ■脳振盪という外傷は,スポーツの現場をあずかるものにとって,非常に対応に苦慮する外傷である.グラウンドでできる評価は限られており,しかも経験に基づくもので,必ずしも科学的な根拠に拠ったものばかりではなかった.ラグビーやアメリカンフットボールのような衝突をくり返す種目ではまれな外傷でないため,選手自身の病識が低く,試合中に興奮している選手に冷静に待ったをかけるのは容易ではない.■本書は,脳振盪の臨床的な管理のガイドラインから始まり,脳振盪の病態を理解するための,脳代謝,反復する微細損傷とその結末という内容からなる第1部基礎篇,さまざまな場面での発生頻度,予防,治療・管理からなる第2部臨床篇,日本ではまだなじみのうすい神経心理学評価について,詳細かつ実践的に記された第3部神経心理学篇,最後に,ある意味では選手たちにとって最もショッキングといえる,NFLの元選手やチームドクターたちの生の声である第4部座談会,という構成である.■日本のスポーツ現場をサポートするスポーツ医は多くが整形外科医であり,脳神経外科医はきわめて少ない.しかし,ボクシングをはじめ,スポーツ現場で発生する頭部外傷は決して少なくない.現場をあずかるスポーツ医が,脳振盪を含めた頭部外傷について正しい知識をもち,的確な対応・管理ができるように努力しなければならない.■日本のスポーツ選手も年々体格が向上し,スピード・エネルギーに満ちた競技がくり広げられているその裏で,頭部外傷の発生や,数年~数十年後初めて明らかになる慢性外傷性脳損傷の発生が憂慮されている.このような現状をかんがみて,全てのスポーツ医のために本書が役立つことを願っている.(訳者序文より)    

《目次》
主要目次Part I基礎篇1.脳振盪の分類と治療のガイドライン 2.脳振盪の神経生物学3.慢性外傷性脳損傷4.頭部外傷とAlzheimer病PartII発生,予防と治療5.高校生スポーツの外傷パターン6.組織されたスポーツとレクリエーションスポーツ7.ヘルメットデザイン8.頭部外傷の診断と治療9.頚椎損傷の診断と治療Part III 神経心理学,評価と検査法10.倫理的問題について11.時系列評価における信頼性と妥当性12.コンピュータ検査13.高校レベルでの調査14.大学生選手の評価15.プロ選手の評価16.アイスホッケー選手の評価:神経心理学者の広がる役割17.将来への展望Part IV パネルディスカッション18.脳振盪に関する選手の声:選手の将来

内容説明

本書は、脳振盪の臨床的な管理のガイドラインから始まり、脳振盪の病態を理解するための、脳代謝、反復する微細損傷とその結末という内容からなる第1部基礎篇、さまざまな場面での発生頻度、予防、治療・管理からなる第2部臨床篇、日本ではまだなじみのうすい神経心理学評価について、詳細かつ実践的に記された第3部神経心理学篇、最後に、ある意味では選手たちにとって最もショッキングといえる、NFLの元選手やチームドクターたちの生の声である第4部座談会、という構成である。

目次

1 基礎篇(脳振盪の分類と治療のガイドライン;脳振盪の神経生物学 ほか)
2 発生、予防と治療(高校生スポーツの外傷パターン;組織されたスポーツとレクリエーションスポーツ ほか)
3 神経心理学、評価と検査法(倫理的問題について;時系列評価における信頼性と妥当性 ほか)
4 パネルディスカッション(脳振盪に関する選手たちの声:選手の将来)