感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
62
京都大徳寺の塔頭・大仙院。国宝の玄関と方丈、そしてなんといっても素晴らしい枯山水庭園を季節毎に紹介。千利休が豊臣秀吉に茶を呈した方丈書院「生苕室」、つくばいの元と言われる方丈北側の石組、1509年室町時代から連綿と続く一対の盛砂を配しただけのシンプルな前庭から、人生の壁と称される透渡橋の左右に広がる数多くの見事な石組と複雑な流砂。京に生まれ京に住む写真家の愛す名椿「岩根絞」も添えて、巻末に今も健在の尾関宗園和尚の言葉も載る。「只管打座・歩歩是道場・平常是道」にほんのわずかでも触れんと来月坐禅を組みに行く。2020/02/20
荒野の狼
3
京都の大徳寺には国宝建築、茶室、複数の塔頭があるが、常時、一般公開している建物は限られている。塔頭のひとつの大仙院は、国宝建築・名庭園を有し、一般公開している。映画「千利休 本覺坊遺文」では、奥田瑛二と萬屋錦之介が大仙院の庭園を見ながら語り合うシーンがある。私が2022年に訪れた際には、住職の尾関宗園が本の販売とサイン場に常におり時間をかけた丁寧な対応で、本書は、その折に購入し、サインをいただいた。2022/12/18