出版社内容情報
宇野亞喜良が1968 年に手がけた『恋の迷宮』を当時のままのサイズ（本体10.5 ×８cm）のハードカバー、函入りで復刻。 サンリオが山梨シルクセンターとして、詩画集を出版していた1960 年代～70 年代。本体10.5 ×８cm の手のひらにすっぽり入るハードカバーの本が函入りで「ヤマナシ・ミニブック・シリーズ」として刊行されていました。この度、その中から宇野亞喜良が手がけた1968年刊の『恋の迷宮』を復刻。
本書は絵だけでなく、詩も宇野によるもので、宇野ならではの言葉のセンスで綴られた詩に、60 年代の鮮烈なイラストレーションが添えられています。
小さい本ゆえ、当時の製本も大変だったと推測されますが、復刻に関しても、製本所を探すことが最も困難でした。通常の製本機械では対応できず、結果、製本、函の制作、シール貼はすべて手作業。その点でも珍しい本になっています。
収録詩
「月は泣いた」「けしは立ったままで死んだ」「火曜日の朝の事件」「そのとき空は」「くず屋さん」「マッカナバラガ」「ナイト・マスク」「白い猫が空を歩く」「歌う少女」「世界でいちばん」「ゆれる老婆のロバの背中で」「お月さまとキャンデー」「あのこに会いたい」「さよなら」
宇野亞喜良 宇野亜喜良［ウノアキラ］
著・文・その他/イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空の落下地点。
2
猫に復讐する芥子の花の執念深さと、くず屋さんは死んだって廃業しないプライドみたいなものが強くて美しくて大好きです。寺山修司に負けてない。2018/12/14
ゆう
0
宇野亜喜良ワ－ルド全開！ 少女、ナンセンス、メルヘン、メランコリーで危うい色気。あぁ、もう最高。たまらない…… 猫に食べられた芥子の花、少女のからくり人形、星のない夜の色で本が終わるのも、とても、とても好き。ぜひ、妖しく素敵な世界を覗いてみてくださいな。それでは、みなさんごきげんよう。2020/04/01
