内容説明
「絶望社会」からの脱出は、抵抗と連帯によるしかない。弱者を食い尽くし使い捨てるシステム。弾圧と管理の日常化。軍事化社会。この惨澹たる「絶望社会」にあって、生きるためのギリギリの叛乱が始まる。
目次
靖国と遊就館―「玉砕記念館」による近代史の改竄
土地収用に抗う静岡空港反対派―強権をちらつかせ建設強行する静岡県
あらたな日韓関係にむけて―韓国ではじまった「親日派」の検証
光復節六〇年行事―華やかな式典と静謐の被爆者
韓国政治を変えたインターネット新聞―独裁政権の下請けから風通しの良いメディアへ
沖電気の不当解雇に抗う―会社の“理不尽”に怒りの歌
浜松幼児殺し冤罪事件―独房で独学し、警察側鑑定書の矛盾を立証
郵政民営化の現実―まるで“トヨタ式絶望工場”
立川・反戦ビラ弾圧事件―表現の自由を護らない東京高裁の非常識
長野県丸子実業高校のいじめ自殺事件―母親に原因を押しつけるのが“教育者”か〔ほか〕
著者等紹介
鎌田慧[カマタサトシ]
1938年青森県生まれ。新聞、雑誌記者を経てフリー・ジャーナリストに。「現場の目線」で巨大な権力を批判するルポルタージュで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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