内容説明
第二次大戦の敗戦によって、天皇制と軍国主義の専制的支配はおわった。圧制が取り除かれた時から、戦前に始動し貯えられてきた国民のエネルギーは噴出し、躍動した。戦前の京都の住民がつみ上げてきた自治と生活向上と文化創造のための営為は、今や奔流となって戦後史をつらぬいていったのである。戦後約5年にわたる怒濤のような民主運動・労働運動の高揚―それらには、いつも京都的といえる特色がみられた。
目次
1 統一戦線の旗高く(敗戦前後の庶民のくらし;浮島丸の沈没;共産党京都地方委員会の結成;敗戦直後の三大集会;復活した第17回メーデー ほか)
2 民主・労働団体の結成(重税反対闘争と京商連;労働運動の中で―2・1スト前後;生協法制定と京都府生協連;大学生協運動;教員組合運動 ほか)
3 花開く文化・学術(京都の映画界―その10年;戦後初期の京都新劇史;京都の美術運動と画壇;戦後文学運動の出発;京都民科の発展と歴史的足跡 ほか)
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