感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
27
20世紀最大の地政学的破滅はソ連崩壊。東欧が離脱、中国や中東との緩衝地帯だった中央アジアやコーカサスは独立し、ソ連は版図を大幅に縮小した。近い将来、同様の大変動が中国で起きる。親中、嫌中に関わらず、わが国の議論はこの大変動が前提になっている。大き過ぎて潰せないのか、それとも、淘汰の法則に例外はないのか。マスコミが報じない本質こそが重要。一方、有事の際の課題は10万人超の邦人救出、核の封鎖、百万人単位の難民への対応。ソ連崩壊時には他国任せだったが、中国崩壊の場合は現実。我々はこれに向かって備えるべきだ。2015/04/10
ちなつパパ
5
中国という国を知る必読の書である」との櫻井よしこ氏による帯推薦文には、全くの偽りがない。中国という国の実態を通して、国を愛する日本人ならば、今、何をしなければならないかを信念を持って語る著者の情熱に心を打たれた。尖閣諸島周辺海域での集団漁業活動参加に際し「もし中国公船に拿捕され、国益を損なう事態に陥るようなことがあらば自害する覚悟」を持って参加されていた著者を、同じ日本人として誇りに思いたい。今こそ「日出処の国」に生を受けた「日本人」として覚醒しなければならない秋（とき）である。2014/05/03
