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関口良雄さんを憶う (復刻版)

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  • サイズ A5判/ページ数 71p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784904816028
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

1978年刊行、作家や友人たちが関口一雄さんとの思い出をつづった小冊子の復刻版。

目次

関口さんのあたたかさ
古本屋山王書房
飄々と野面を歩く古本屋
朗々たる歌のテープ
ツバメの駅と山峡の町
山王書房主関口君
惜しい人
二つの心のこり〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

北杜夫そっくりおじさん・寺

67
先日読んだ名随筆『昔日の客』の著者である古書店「山王書房」店主・関口良雄さんが昭和52年に亡くなった際に出た追悼文集の復刻版。尾崎一雄や上林暁、野呂邦暢といった凄い作家までがその人となりを懐かしく慕う。素敵なのは何人もの方々が追憶する関口さんの姿に陰ひなたが無い事。文学を愛し、俳句を愛し、歌を愛し、お喋りと散歩を愛し、古本屋という職業を愛した姿をみんなが懐かしんでいる。花を飾り俳句を飾り、土間が綺麗で本が安い山王書房の姿も追悼されている。お金儲けに生きなかった関口さんの魅力。素敵な方の昭和がこの本にある。2018/10/27

ちーたん

13
今の日本はなんとなく自分勝手で住みにくいなあと思っていたので、この本を読んで、やっぱりこんな日本人もいたんだよね。とありがたい気持ちになりました。草花を愛でた人だったので、草花をみるたび関口さんを憶い出す、残された者の気持ちはしんみりしてしまいました。2014/09/28

9
★★★★☆(関口良雄さんを憶う。故人を偲ぶ26名による思い出集。尾崎一雄編集・山高登実務責任(当時)の復刻版。尾崎一雄、加藤楸邨、上林暁、木山みさを、野呂邦暢、萩原葉子、山高登、結城信一・・。それぞれの関口さんとの出会いや思い出を通して、古書店主でもあり俳人である関口さんのあたたかさ、飄々さ、心優しさ、その「不思議な魅力」が読み手にも伝わってくる。個人的には、加藤楸邨、川崎展宏、小林亥一、矢部堯一、山高登氏の回想文が心に残る。「早春の心はいつも旅にあり」~関口良雄(木山みさを選)。) 2012/12/01

kana

5
作家や著名人に愛された古書店の店主、関口良雄さんへ送る追悼文をまとめたもの。どの方が話される関口さんも人格にブレがなく、ちょっと頑固で、お話好きで、古書好きで、陽気で、ダンスと歌が上手くて、俳句が好きで、筆まめで、人好きで、人思い。誰に対しても嘘偽り無く変わらず在り続けたからこそ、こんなにたくさんの人に愛されたんだなと思う。関口さんが亡くなった後も、きっと周りの人脈の和は広がり続けて行くのだと思う。素敵な生き方。 2021/03/16

moonanddai

4
本当に話が好きで、歌が好きで、お酒も(一時期)好きで、そして本が大好きな人だったんですね。私も古本屋のご主人ってみんな気難しい人ばかりと思っていました。それでも最近、古本というもの興味を持ち出して話をしてみると、皆さんお話好きな人が多いのに気がつきました。特にHという、ひらがなにして読むと住んでるところと同じになる古本屋のご主人はすごいw。本の話以外で(本人が)盛り上がる。世の中、ビブリアや紀田さんの本に出てくるような怖い人ばかりではないんです。2016/06/27

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