内容説明
プレゼンやレポートは才能ではありません。論文やプレゼンは「文学」ではありません。語学とは努力ではありません。簡単な公理に基づいた「科学」です。
目次
第1部 論文の科学―何行目まで読んでもらえるかが勝負―(作文は理科である;語りかけるように書く;「です・ます調」のすゝめ ほか)
第2部 プレゼンの科学―聴衆のために聴衆に話す(誰に話すのか?;初めての学会発表:プログラムを解読する;準備段階(ストーリー作り)ではパソコンを使わない ほか)
第3部 英語の科学―発音は下手でも通じる(語学は努力ではなく、科学である;5分間の丸暗記;外国人と仕事をする ほか)
著者等紹介
河田聡[カワタサトシ]
大阪大学大学院工学研究科教授。フォトニクス先端融合研究センター長。理化学研究所主任研究員。大阪大学応用物理学科卒業・博士修了。カリフォルニア大学研究助手、大阪大学助教授を経て、1993年より大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻教授。2002年より理学研究所主任研究員併任。2007年よりフォトニクス先端融合研究センター長。専門は、ナノフォトニクス。日本分光学会元会長、応用物理学会・OSA・SPIE・IOPフェロー、Optics Communications編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kamakama
4
読ませる論文、聞かせるプレゼン、そして伝わる英語という3つのサブタイトルを打ち、自分の言いたい事をいかにわかりやすく印象的に他者に伝えたらいいのか、をとても明快にわかりやすく解き明かしてくれる良書です。本書を読む少し前にある学会で小さな発表をさせていただく機会があり、幸い好評をいただくことができたのですが、うまくいった理由がわかった気がしました。内容はさておき、プレゼンのための大切なポイントははずしていなかったからだと納得できました。これから論文に挑戦する際のいい示唆もたくさんいただき感謝です。2011/02/04
みんみん
0
薄くて読みやすかったが、目からウロコだった。2014/09/05
じょん
0
ですます調。数珠つなぎ。多層構造にしない。2013/03/05
Kyu_zae_mon
0
かなり簡潔にまとまっていて良い本だと思いました。これくらいサクッと重要なポイントだけ書いてあれば、見直して参考にしようかなという気にもなります。研究内容や論文を紹介するのは難しいと日ごろ感じていたのですが、筆者が理系の研究者であり、本書は経験に基づいていると思うので、しっかりとポイントを押さえて、次の論文紹介に生かしたいです。2012/10/16
ナゴティ
0
長男が学校で、プレゼンをすると聞いていたので、図書館で借りたところ、全く読まないので、私が読んでみた。理系の人のほうが、簡潔に分かりやすく伝える力があるのだろうか?と、ふと思った。英語のリスニングにしても科学的に分析している観点がなるほど!と思いました。題名のわりに読みやすく、よい参考になる本でした。中学生から大人まで読めます。使えます。2012/06/03