中井久夫と考える患者シリーズ<br> 統合失調症と暮らす

個数:
  • ポイントキャンペーン

中井久夫と考える患者シリーズ
統合失調症と暮らす

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 03時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784904380550
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C3047

出版社内容情報

中井久夫と考える患者が読み解く、病を得て"世に棲む""働く""暮らす"意味を見つめ、信頼と希望の灯をともすシリーズ最終巻!
中井久夫のテキストを"考える患者たち"が読み解くシリーズ最終4巻。第1巻で病気の経過をたどり、第2巻で症状を読みほどき、第3巻で治療・治癒を探った深淵な考察のまなざしが、社会に身を置いて生きる意味へと向けられる。

患者の"社会復帰"のあり方として最も重要なことは、一般的な社会通念に縛られることなく、自由な探索行動に基づくひそやかな居場所を見つけ、「世に棲む」ことであると中井は考える。巧みな少数者としての生き方を選択することで患者は安定して社会にその座を占めることができるのであり、豊富な臨床経験を通して得た知見から描かれるその植物的様相は説得力に富む。画一的ではなく、さまざまな方向へらせんのようにひっそりと根を伸ばすような生き方があることを教えてくれる。
「働く」ことは患者にとっても周囲にとっても重い課題となりうるが、患者の治ろうとする意志と治療を受ける権利の尊重を最優先に置くことを訴える。周囲の圧力と自らの焦りから、休息も取らずに全力を出して病状を悪化させる患者も多いなか、「治療という大仕事」を既におこなっていることを尊重し、消費活動も含めたコミュニケーション活動の一環として生産活動を捉える懐の深さが肝要であると説く。心身の余裕と生活の基盤づくりがあって初めて患者は「世に棲む」人となり、安定した生産活動がおこなえるようになる。

以上のような中井の思索を踏まえ、考える患者たち自らがその体験を語り、中井の設定した問いに考察を加えてゆく。その過程を通して、患者の抱える苦悩と、信頼と希望へ導く中井の治療思想体系が浮き彫りにされる。 歴史や文化の幅広い知識を背景に広く社会全体に目配りしたうえで、患者の持つ「心のうぶげ」を大事にし、拙速を戒め、ゆるやかな自然回復へと促す「養生」を要諦とした中井の治療思想は、変革期を迎えつつある現代の社会を導く道標ともなる。

重要論文「世に棲む患者」「働く患者」に加え、中井の思索と臨床の原点となった44の問い「統合失調症における主要な問題点」、養生という治療思想について語った講演録「精神科の病と養生」など本書初掲載を収録。

内容説明

「真珠を真珠貝が作るに似て、病気が人を豊かにすることもあるのだ」(中井久夫)。回復から学ぶ統合失調症。

目次

第1章 世に棲む患者、働く患者(中井久夫)(世に棲む患者;働く患者―リハビリテーション問題の周辺)
第2章 統合失調症の経験(考える患者)(統合失調症は私の財産(東瀬戸サダエ))
第3章 「世に棲む患者 働く患者」再考(中井久夫・考える患者)(「世に棲む患者」再考 各論;「世に棲む患者」再考 総論(エピンビ)
「働く患者」再考 各論
「働く患者」再考 総論(エピンビ))
第4章 統合失調症における主要な問題点(中井久夫・考える患者)(統合失調症における主要な問題点(中井久夫)
中井の問いに対する答え(考える患者))
第5章 暮らす患者(中井久夫)(「住むこと」から「棲むこと」へ;精神科の病と養生;書評 東瀬戸サダエ『風の歌を聴きながら』)

著者等紹介

中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医。精神医療の臨床、研究に携わるばかりでなく、文学、詩、絵本の翻訳、エッセイなどの文筆家としても知られる。1985年芸術療法学会賞、1989年読売文学賞(翻訳研究賞)、1991年ギリシャ国文学翻訳賞、1996年毎日出版文化賞を受賞。また阪神淡路大震災時のメンタルヘルスケアの功績などにより、2013年文化功労者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

43
「中井久夫と考える患者シリーズ」の第四巻。 中井先生の、患者に寄り添った穏やかで温かな視線に、深く癒された。 また、患者たちそれぞれの思いを知ることができたのも、この病気への理解を深める上で大いに役立った。 『「働くことに第一の自尊心を置く生き方より、まず安定して世に棲みうるライフ・スタイルを獲得することが重要ではないか」』2020/08/07

しいたーけ

1
治療という大仕事。2020/07/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13399155
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。