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近代スポーツマンシップの誕生と成長

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  • サイズ A5判/ページ数 336p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784904074091
  • NDC分類 780.1
  • Cコード C3075

内容説明

スポーツマンシップはイギリススポーツの形成と共に成長を遂げた精神であった。本書は体育・スポーツ史研究の第一人者がスポーツマンシップの用語の変遷を追い、近代スポーツとその揺籃となったパブリックスクール教育とアスレティズム、筋肉的キリスト教の役割を明らかにする。さらに、その精神が近代のオリンピックの創設者クーベルタン、競技道の唱道者武田千代三郎に継承されていく経緯に言及する。スポーツが人間修養の優れた手段であり、スポーツマンが常に善を追求する存在であるとする、近代スポーツマンシップの誕生と成長を解明した画期的労作。

目次

第1編 スポーツマンシップの概念史(スポーツの概念史;英米系辞書にみる「スポーツ」と「スポーツマンシップ」 ほか)
第2編 イギリス近代スポーツとその精神の形成(イギリス近代スポーツの形成;イギリス・スポーツ教育の精神―課外教育と自治の発見 ほか)
第3編 「筋肉的キリスト教」とスポーツマンシップの言説(チャールズ・キングズリと「筋肉的キリスト教」;トマス・ヒューズと「筋肉的キリスト教」)
第4編 スポーツマンシップの伝播と受容(オリンピズムへの接続;武田千代三郎と「競技道」―スポーツマンシップの日本的受容)
第5編 付録(イギリスにおける各種スポーツ統括団体の結成年譜;スポーツマンシップの言説年譜 ほか)

著者等紹介

阿部生雄[アベイクオ]
筑波大学教授(人間総合科学研究科・体育科学専攻)。1945年生まれ。1968年東京教育大学体育学部体育学科卒業。1972年東京教育大学大学院教育学研究科修了。1973年英国マンチェスター大学留学(聴講生)。1975年宇都宮大学教養部(講師、助教授)。1982年東京学芸大学教育学部(助教授)。1984年筑波大学体育科学系、人間総合科学研究科(助教授、教授)。1984年International Journal of the History of Sport編集委員。1994年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ客員フェロー。2001年IOC附属Olympic Museum Olympic Study Centre 委員。2003年筑波大学附属中学校校長。2004年日本体育学会体育史専門分科会会長。2005年東北アジア体育・スポーツ史学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きぬりん

1
スポーツマンシップをめぐる歴史的研究。過去の辞典の定義の変遷を辿ることでスポーツマンシップ概念の変貌を跡付ける論考や、武田千代三郎の「競技道」のルーツを探る論考が出色。パブリック・スクールのスポーツ事情や、アーノルド、ヒューズ、キングズリらの筋肉的キリスト教あたりの論考は、英国スポーツ史について一定の予備知識がないとピンとこない感もあり、立体的にするにはマキントッシュの研究を合わせて読むのがよいと思う。著者のこれまでの公刊論文をそのまま本にまとめているので、全体的な統一性を欠く面があるのも否めない。2022/08/31

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