内容説明
「行革」の名のもと、解体・分割されようとしている国有林。国土を保全し、林産物を供給し、山間地の産業を振興してきた国民の共有財産が危うい。貴重な森林資源を次世代へ確実に手渡すために、私たちはいま何をなすべきか。
目次
第1章 国有林はいま(国有林の成立とその存在意義;戦後国有林の歩み;「改革」がもたらしたもの)
第2章 行革推進法と国有林(行革推進法で浮上した「大改革」;行革推進法制定以後の動き;藪から棒の国有林「大改革」:国有林「大改革」がめざすもの:「大改革」で国有林はどうなるか)
第3章 国有林再建の道(国有林解体の要因;国有林に求められるもの;私たちの提言―国有林を再建し真の国有林にするために)
補論(地球温暖化防止と国有林;世界の国有林改革)
著者等紹介
笠原義人[カサハラヨシト]
宇都宮大学名誉教授(森林政策学)
香田徹也[コウダテツヤ]
元林野庁職員
塩谷弘康[シオヤヒロヤス]
福島大学行政政策学類教授(法社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2023/08/13
根室
1
採算が取れないと言うことで政財官の思うがままに規模縮小を余儀なくされてきた国有林は現在、座して死を待つのみの状態になっている。地域貢献、地球温暖化対策など色んな視点からまとめられた具体的な提言 文字大きいので読みやすい 2011/09/12
メルセ・ひすい
1
青10-22 現在国有林760万ヘクタール。キチガイじみたリストラで崩壊。 民間委託と・・で ‘99年に2311人が ‘04.は363人 84%減 どうする! せっかくの台風・その他の降雨が保水出来ずに、海に垂れ流し。 水と海洋開発・・超高度工業技術が我が国の生きる道なのだ!よね・・・ 「行革」の名のもと、解体・分割されようとしている国有林。国土を保全し、林産物を供給し、山間地の産業を振興してきた国民の共有財産が危うい。貴重な森林資源を確実に次世代へ手渡すために、今何をなすべきかを問う。2008/08/12