内容説明
歴史的に現物を重んじてきた中国は、モノ作りこそが経済を動かす基礎であると認識しているようだ。日本においても、古代より綿々と受け継がれてきた真の価値を重視する伝統や文化がある。モノとそれを創り出す人、これこそが、虚構経済崩壊後に残る真の財産となる。本書は、著者の専門分野である中国、エネルギーという二つのキーワードから、世界経済や社会問題に焦点を当て、不可解と思われる事象を取り上げ、著者なりの考え方を述べたものである。
目次
第1章 世界金融危機(世界を襲う金融メルトダウン;地球温暖化対策という金融商品)
第2章 原点に帰る発想法(虚構経済と真の経済の目的;持続可能な発展)
第3章 中国人の伝統的経済観念(中国人の経済観念とユダヤ経済;中国の経済発展は本物か?;中国の持続可能な社会建設;世界経済と中国;中国の省エネ・環境への取り組み)
第4章 江戸から学ぶ(歴史認識を改める;江戸時代の生活と文化;江戸から学ぶ循環型社会;日本の時代、アジアの時代)
第5章 虚構経済の終焉と新経済体制の構築(貨幣経済の罪;噴出する矛盾と変わる世界;地球の浄化;モノ作りから人作りへ)
著者等紹介
高見澤学[タカミサワマナブ]
財団法人日中経済協会企画調査部課長。1961年長野県生まれ。1985年日本大学国際関係学部卒業。1987年筑波大学大学院地域研究研究科修了、国際学修士。1988年日中石油開発株式会社入社。2000年財団法人日中経済協会入会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。