出版社内容情報
日本の近代は、さまざまな戦争体験者を生んできた。そのなかで、戦争はどのように記録に残され、記憶されてきたのか。とりわけ、十五年戦争下の子どもと女性、教育、娯楽に焦点を当て、人びとの戦争体験を掘り起こしながら、戦時体験はいかにして文化として継承されるのかを考える。資料にもとづいて当時の状況を生き生きと分かりやすく描き出す実証的な研究。
はじめに
第一章 戦時体験の現在―記録と継承へのこだわり―
一 戦時体験と映画監督
二 戦時体験と写真家
三 戦時体験へのこだわり
四 戦争孤児と少国民
五 記録・継承と記憶の内面化―課題と方法―
第二章 戦時の地方映画館と民衆
一 戦時の地方劇場―戦時の娯楽―
二 一九三〇年代~四〇年代の映画
三 戦意高揚映画と人びと
第三章 戦争と新聞広告―『東京朝日新聞』の場合―
一 「生きてゐる兵隊」から「麦と兵隊」―石川達三から火野葦平へ―
二 豚尾漢的中国人観と日本軍兵士
―近代日本人の中国人観の形成とその後―
三 村での「豚尾漢」的中国人観の形成
四 戦争を牽引した企業
―新聞社・出版社、菓子・食品・化粧品・薬品、百貨店―
第四章 戦時下の学校 ―子ども・少女と地久節―
一 田畑敬子『日記』とその時代―戦時下の高等女学校―
二 戦時下の少国民文化 ―小学生新聞と戦争応援歌―
第五章 戦争と民衆動員
一 戦争と奉仕―奉仕から動員へ―
二 女子勤労挺身隊の実像―埼玉県立小川高等女学校勤労挺身隊―
第六章 戦時体験の継承
一 水木しげるの戦中・戦後―反戦から妖怪へ―
二 小林よしのりの世代―『戦争論』と祖父の時代―
三 『15歳のナガサキ原爆』―渡辺浩からの伝言―
内容説明
日本の近代は、さまざまな戦争体験者を生んできた。そのなかで、戦争はどのように記録に残され、記憶されてきたのか。とりわけ、十五年戦争下の子どもと女性、教育、娯楽に焦点を当て、人びとの戦争体験を掘り起こしながら、戦時体験はいかにして文化として継承されるのかを考える。資料にもとづいて当時の状況を生き生きと分かりやすく描き出す実証的な研究。
目次
第1章 戦時体験の現在―記録と継承へのこだわり
第2章 戦時の地方映画館と民衆
第3章 戦争と新聞広告―『東京朝日新聞』の場合
第4章 戦時下の学校―子ども・少女と地久節
第5章 戦争と民衆動員
第6章 戦時体験の継承
著者等紹介
滝澤民夫[タキザワタミオ]
1947年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。1974~2008年まで埼玉県公立高等学校社会科教員、この間早稲田大学非常勤講師を3年間兼任。現在、埼玉県立松山女子高等学校教諭、駿河台大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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