内容説明
建築史研究の第一人者である著者が、各都市の破壊と再生への取り組みを豊富な事例を盛り込みつつ語る壮大な“都市物語”。これからの歴史都市保全への強力な道標となる好著。
目次
第1部 保存する思想の目覚め(破壊の世紀;栄光をむさぼった都市―皇帝期およびルネサンス期のローマ;過去を書き改めた都市―ファシストの近代ローマ)
第2部 都市における保存の文化(戦争の遺産―ワルシャワ;巨大都市の悲劇―カイロ;過去とのイデオロギー闘争―モスクワと北京 ほか)
第3部 保存する思想のひろがり(償いの都市―ベルリン、モスクワ、ニューヨーク、メキシコシティ;生きた博物館としての都市―チャールストンとエルサレム)
著者等紹介
タン,アンソニー・M.[タン,アンソニーM.][Tung,Anthony M.]
ニューヨーク生まれの建築史家・都市評論家。1946年生まれ。1979年、若くして同市のランドマーク(景観文化財)保存審議会委員に選任され3期8年間、数千案件の開発審査に全力をつくした。保存運動のリーダーとしてニューヨーク市民に語るべく、1991年から世界の歴史的メトロポリスを行脚して多様な取り組みと思想を取材し、現代における都市文化財の破壊と再生の倫理を解き明かそうとした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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