出版社内容情報
うつ病患者への理解と配慮を強いられる重圧、長期化する看病によるストレス・不安。冷たい言葉を放ってしまったその日、夫は自殺した。家族の苦悩を包み隠さず語った、患者の妻による手記。精神科医による解説付き。
大黒柱の夫がうつ病に倒れて、入院と自宅療養を繰り返す。
それまでの亭主関白から激変、情けない姿でウロウロする。
そうでなければ1日中寝ている。いつまでたっても治らない。
病気を理解し、患者に暖かく接し、辛抱強く見守る・・・
妻だからって、いつまでそれにつき合わなきゃいけないの?
病人だったら何でも許されるの?
看病に疲れて冷たい言葉を放ったその日、
夫はマンションから飛び下りた。
うつ病患者が辛い闘病について語る機会が増えてきましたが、看病にあたる家族の本音に接することはまだ少ないといえます。患者への理解を促す情報が世に溢れている中、介護に疲れ果て一人で苦しむ家族は多く、患者と家族の間に感情的しこりが生じることも稀ではありません。その葛藤と、自殺という最悪の事態を迎えてしまった苦悩、そして夫の自殺を乗り越えるまでを素直に吐露している、貴重な手記です。一般の人にも専門家にもぜひ読んでもらいたいと思います。
内容説明
大黒柱の夫がうつ病に倒れて、入院と自宅療養を繰り返す。それまでの亭主関白から激変、情けない姿でウロウロする。そうでなければ1日中寝ている。いつまでたっても治らない。病気を理解し患者に暖かく接し辛抱強く見守る…妻だからって、いつまでそれにつき合わなきゃいけないの?病人だったら何でも許されるの?看病に疲れて冷たい言葉を放ったその日、夫はマンションから飛び下りた。
目次
発病の頃―春
闘病一年目の夏
闘病一年目の秋
闘病一年目の冬
闘病二年目の春
闘病二年目の夏
闘病二年目の秋
闘病二年目の冬
ダンナが死んだ冬とそれから
著者等紹介
きむらひろみ[キムラヒロミ]
昭和40年代生まれ。短大卒業後1年弱のOL生活を経て、結婚。どこにでもいるような平凡な専業主婦になる。2人の息子と暮らしながら新しい人生を模索している
岩波明[イワナミアキラ]
精神科医。昭和60年東京大学医学部卒。都立松沢病院などを経て、藍野大学医療保健学部教授。精神科診療所及び企業の健康相談室で常時60人程のうつ病患者の診療にもあたっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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