潜行三千里 (新書版)

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784901622899
  • NDC分類 916
  • Cコード C0231

目次

1 人と人
2 死関を突破す
3 わき返る安南
4 おごる重慶
5 還都後の南京
6 旅窓に映る中国の世相
7 一握りの土
補遺 命あるかぎり

著者等紹介

辻政信[ツジマサノブ]
明治35年石川県生まれ。昭和6年陸軍大学卒業後大本営参謀となる。ノモンハン事件、マレー作戦、ビルマ作戦などを指揮、「作戦の神様」とうたわれた。敗戦直後、連合軍支配下のタイを脱出し、日中連携を企図して数年間、東南アジアや中国大陸を潜行した。その後、奇跡的帰国を果たし、昭和27年から連続4回衆議院議員に当選したが、昭和36年参議院議員として再び東南アジアに向かいラオス付近で行方不明になった。生存説、他殺説など議論を呼んだが確たる消息を得ないまま現在にいたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OMO

1
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×2021/06/02

好奇心

1
本当に潜行三千里だった、謎の多い人物として知られ軍事の天才として、失踪して見つからなかった人として興味があった、中国大陸での行動が長かった、軍人・僧侶・政治家として敗戦によりイギリスから戦犯として追われいたが、仲間に匿われ戦後まで生き残った、中国で国民党・共産党の戦いの中で彼の果たした役割は何だったのか、よく帰還できた、波乱万丈の人生を地でいった人である2020/03/18

お惣菜パン(Tobe)

0
★★★その時その時の状況や行動は事実なのであろう。しかし、その行動に至る理由や心情までは分からない。2020/10/01

読書の鬼-ヤンマ

0
2008年1月1日第1刷。再販の本書は、”作戦の神様”こと辻政信が青木憲信と変名し、僧侶、医者(内科医)として潜伏した。1945年6月ビルマ→バンコク(8月に終戦)→ハノイ→重慶→南京→上海→1948年5月26日佐世保帰港までの約3年間、三千里の行程記録だ。タイで日本人納骨堂に僧侶として潜伏。中国国民党地下工作と接触し将来、蒋介石と日華合作を図ろうとした。007ボンド張りの冒険談の一方、当時の混乱する世情や民の生活など、観察眼は鋭い。 どこが事実で、何が創作か分らない。左筋・右筋にとってベストセラー作家だ2019/11/12

siomin

0
毀誉褒貶の多い著者であり,自己弁護の書という見方もありますが,太平洋戦争終結直後,国共内戦の極限状態のなかから脱出する読み物と捉えたならば面白い。身を隠しタイやインドシナから中国へ逃げ込む場面はドキドキするいっぽう,国民党の腐敗ぶりから中国は共産党に利があると見通す冷静さも光ります。タイではドイツの評判がよく,その理由はドイツ製の僧衣は色落ちせず,ドイツ製の剃刀は剃髪するときによく切れるからという逸話は,仏教文化が根付くタイらしくて興味深かった。2018/11/02

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