内容説明
「ホームホスピス」が小さなムーブメントになって広がってきた。「認知症」という言葉でくくられる「いのち」を、暮らしの中に迎え入れ、残照のときを慈しみ、ともに歩む人がいる「家」―。人と人のつながりを最後まで手放さない心が未来を変えられるのであれば、その試みの一つは、今、ここにはじまっている。
目次
ホームホスピスの基準づくり―その“理念”について(住まい・「家」を考える;暮らしを考える;看取りを考える;連携を考える;ムーブメント;地域づくりを考える)
ホームホスピスの仲間(ホームホスピスオハナの家;「オハナの家」を開くまで;開設二年目の試練―ケアの質よりも費用を優先する;「オハナの家」の展開)
ホームホスピスの未来(はじめに―看取りの場所;ソリューションとしての地域包括ケアシステム;長期ケアを考察する―ターミナルケアを内包したケアサイクルの概念;ケア論再考;ホームホスピスとは何か;まとめにかえて―ケアの語義とケアの語源)
著者等紹介
市原美穂[イチハラミホ]
1947年、宮崎県生まれ。1969年、熊本県立熊本女子大学卒業。1969年、公立中学校国語教諭を2年間勤め、結婚退職。2男2女の子育てを通して子ども劇場運動にかかわる。1987年、宮崎市中村東に夫が「いちはら医院」を開業し、医療現場に裏方として携わる。1998年、「ホームホスピス宮崎」設立に参画。2002年「特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎」理事長就任。2004年、民家を利用して、自宅ではないもう一つの「家」としての終の棲家「かあさんの家」を開設。NPOとして様々な事業を展開。そのほか「宮崎をホスピスに」プロジェクト代表、宮崎大学医学部非常勤講師、社会福祉法人理事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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