内容説明
“神は死んだ”現代哲学の先駆者ニーチェは20世紀の現実を、不気味なほど見事に予測していた。最高に“危険な”哲学への誘い。
目次
ニーチェ 思想の背景
ニーチェ 生涯と作品
ニーチェ哲学―その主要概念
結び
ニーチェの言葉
哲学史重要年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
G-dark
9
「愛と憎しみ、崇拝と軽蔑の双方が存在しなければ、理想と呼ばれるものは生じない。肯定的側面から重要な衝動が生まれる場合もあれば、否定的な側面から重要な衝動が生まれる場合もある」(P31から抜粋)という言葉は、誰かから批判を受けた時に思い出したいし、『悦ばしき知識』の中でニーチェが話した、「君にとってもっとも人間的なこととは?ーー他人を恥じ入らせないこと」(P86から抜粋)という言葉も心に刻んでおきたいです。色んな人と毎日接する中で、何かの拍子で相手に恥をかかせないように心掛けたいので。2017/04/01
ハル
8
もちろんこれでニーチェの思想がわかるわけではないが、ニーチェの歩んだ人生がわかりやすくまとめられている。入門書としてはなかなか親切な書籍なのではないか。2011/08/15
masawo
7
90分は言い過ぎだけど、思想の解説というよりはむしろ伝記的でコミカルな記述が多く、ページ数も少ないので比較的読みやすい。ニーチェの著作を読んでみたくなる内容なので「新書」→「文庫」というステップの前段階として適していると思う。散歩は大事。2019/11/07
そーすけ
3
121*ニーチェの発狂が、梅毒によるものという説は否定されているはずだと思ったけど、97年発刊の本だから、そのような記述があるのは仕方がないのかな。孤独の中から哲学を生み出したニーチェ先生。2018/06/24
ashigaru99
3
評伝に重きが置かれているニーチェ入門本。読み易いと思う。2011/03/22