感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
8
戦争体験者である水木は、多くの戦争ものを描いている。単純に反戦を声高に叫ぶのではなく、自身の体験からイマジネーションを膨らませていて、ひとつの漫画として、ユニークかつメッセージ性のある作品となっている。ともかく、妖怪漫画家というイメージが強すぎる水木だが、『鬼太郎』の原作者という印象しかない人が読めば、そのバリエーションの豊富さに、度肝を抜かれることだろう。2009/10/08
澤水月
4
来ました戦記物の傑作の数々! しかし小林よしのり「戦争論」を危惧する作品があったとは知らず驚愕。<ふと戦前のあの勇ましさを思い出し非常になつかしかったが なんだか輸送船に乗せられる ような気持ちになったのはビンタ恐怖症のせいだろう 「戦争論」の売れゆきが気になる><「戦争恐怖症」のせいかなんとなく胸さわぎがするのだ> 最後の戦犯処刑者を描く「ごきぶり」も素晴らしい2009/10/01
菅家
3
第二期鬼太郎アニメにあった『地相眼』。てっきりアニメオリジナルの話だと思っていたのだが、まさか原作があるとは思わなかった。屁のチカラによって分身を生み出していく『がんばり入道』、人の運勢を左右する奇妙な椅子について描いた『魔界の椅子』、テレビの中に入り込んで自由に物を出し入れしてしまう『てれびくん』など、水木ワールド炸裂の短編揃い。中でも、奇妙な後味を残してくれるミステリー巨編『アンコールワットの女』、戦争に巻き込まれながらも生き延びることができた家族を描いた『レーモン河畔』は秀逸。2009/09/29
河村祐介
1
ペヨーテ決めちゃう話とか、小林よしのりの日本論書評とかいちいちいいな2016/01/16
とりぞう
1
従軍体験のような話は自伝文章の方が面白かった。上下巻で言うと、上巻の方を面白く読めた。2010/03/09