内容説明
世界の中で日本を仰ぎ見る国がどんどん増えている！日本人は世界最高のカネと暇と教養がある！日本経済の成長戦略のヒントは、日本の若者・新中流の遊びの中にある！日下公人の新「新文化産業論」！
目次
第１章 いま、世界は静か（いま、世界中で大したことは起こっていない；アメリカは「世界の警察」の役割を降り始めている ほか）
第２章 いま、日本が直面する問題（日本は世界中にカネをばらまけなくなっている；これからの経済状況がどうなるかなど、心配しても仕方ない ほか）
第３章 満つれば欠けるは世の習い（いままでの権威は失墜していく；日本銀行はいらない ほか）
第４章 金銀溢れいづる日本（金で文化を買っていた日本人；日本の財産は日本人の勤勉と才能 ほか）
第５章 世界が日本化する（日本人の庶民の力；柔らかな想定力があるからこその発想 ほか）
著者等紹介
日下公人［クサカキミンド］
評論家。日本財団特別顧問。三谷産業株式会社監査役。日本ラッド株式会社監査役。１９３０年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、（社）ソフト化経済センター理事長を経て東京財団会長を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
28
新しいのに除籍。水濡れで紙がごわごわだからとしか思えない。勿体ない。いま、世界中で大したことは起こっていない（１９頁）。いや、放射能漏れに、パリ同時多発テロだろ。そんな態度ではこの難しい時代を乗り切ることはできない。楽観禁物でしょ。中国は、空気は汚し放題、水は汚して捨てればいい、農村から出てきた人間はこき使って擦れてればいいという国家（２３頁）。日本でも程度問題で類似に相違ないけど。2015/12/29
mazda
21
自分たちがやってきたこと、持っているものに自信を持っていけばいい、そんなことを再認識しました。日本文化の多様性と奥行きをきちんと勉強し、外国のいいなりにならずに自ら発信していく、それで未来が開けるのではないかと思います。今諸外国は日本の伝統、文化を多く取り入れていますのが、日本の時代が来ているという証拠だと思います。2016/06/05
あおさわ
10
日下先生の目から見る世界は私たちとはやはり全然違うようですｗ それにしても日本以外は中国にしろアメリカにしろ欧州各国にしろ、 国内問題で手いっぱいでリーダーシップをとる余裕がない、というのは頷けます。特に去年一年ではユーロ圏のリーダーとして大きな顔をしていたドイツが移民とＶＷ問題で大打撃ですし。中国は言うに及ばず。そういった世界中の国の現状を踏まえ日本がとるべき態度とは。日銀までいらないと言い切っちゃうその視界の広さには毎回脱帽です。さて、２０１６年はどうなることやら。 2016/02/11
BluePlanet
9
★2.8 2014年12月29日発行。1年ちょっと前に発行された今年86歳になる日下氏の本。本の表示裏には「日本人のこれから進むべき道と可能性が、本書にはすべて書いてある！日本のかけがえのない資源は、まさに日本人自身なのだ！」。なるほど、日本の製造業だけではなく、アニメや和食、ウォッシュレット、さらには多様化を認める日本文化など、世界が日本化するというのは、確かにその通りかもしれないですね。ただ、日銀、最高裁、金融庁、外務省はいらないなど、ちょっと過激な主張も。「日本人への遺言」は次読んでみたいですね。2016/02/28
Tomomi Yazaki
7
実はこの本、拾ったんです。本を捨てる人を否定しませんが、理解はできません。でも読んでみると思いもよらない良い本です。変な喩えですが、タダ同然で購入したメイショウサムソンがＧ１馬になった感じ。この本で著者は日本の資質、優れた文化を根拠に日本人に喝を入れている。そんな日本をアピールする色々なアイデアがあった。子育奨励金、夏休み海外教師召致、自給率の低下を逆手に取った戦争回避等々。日本の行く先は、その実行の有無にかかっているのでは。そして最後の、日本を母と仰ぐアジア諸国が作った『桜よ』の歌詞に、涙が滲んだ。2019/09/23
