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この厄介な国、中国 (改訂版)

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  • サイズ B40判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784898315835
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C0234

内容説明

歴史学の視点から現代中国の「?」を読み解く。

目次

第1章 外交問題は、すべて内政問題―けっして本心を明かさない、中国人の行動原理とは(「中国人は分からない」からの出発;「指桑罵槐」とはなにか ほか)
第2章 他人はすべて敵と考える民族―なぜ彼らは、自分以外の人間を信用しないのか(かつての中国は総合商社であり、皇帝は社長だった;都市文明は交易から生まれた―農業起源説の誤り ほか)
第3章 現代中国語は、日本語から作られた―統一言語なき国家(中国でのビジネスは、なぜ失敗に終わるのか;“古くからの隣人”という幻想 ほか)
第4章 中国近代化の原動力・秘密結社―「裏の中国史」が動かす「表の中国史」(中国人は、神とさえ取引きする;「善行」にも点数がある ほか)
第5章 集団の行動原理なき国―日本人は、いかに彼らと付き合うべきか(中華思想という幻;なぜ清は欧米に屈したのか ほか)

著者等紹介

岡田英弘[オカダヒデヒロ]
東京外国語大学名誉教授。1931年、東京生まれ。東京大学大学院修了。1957年、『満文老档』の研究で日本学士院賞を受賞。ワシントン大学客員教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を歴任。モンゴル史・満洲史の研究を出発点に、中国史、日本史をはじめ、世界の歴史を巨視的・独創的視点から考察して定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Honey

5
日本人必読! 中国人の行動原理がよく分かる。 これが分かっていないと付き合い方を失敗する。2017/09/10

Degawa

2
大変な中国人 家族ですら信用できないというのはしんどいなぁと思った。それが仙境へのあこがれにつながっているとのこと。科挙が導入されたのもあまりに大きすぎる国を共通の文字で統一行政を行うために仕方なしにやったこと、それで中国の創意工夫が奪われた(勝手に新しい概念を付け加えたら混乱するから)、いろいろと不思議に思うことの裏には理由があるのだなと思った。 2013/07/08

taro

1
中国の歴史から本質を喝破し近未来を予言したすごい本。▲中国人は現世が辛いあまり、死後の世界のようなものに生きがいを求める。「中国人は死ぬために生きているのではないか。」(笑)▲漢文は中国語ではない!漢文は書き言葉としてのみ使われ話し言葉とは無縁であった。流通網を維持するために始皇帝が漢文の進化を止めたから。よって中国では文学があまり発展しなかったため恋愛が洗練されてない。▲中国の歴史は食人の歴史!飢饉が日常茶飯事。▲中国に近代国家はムリ。近代国家には適正なサイズがある。▲中国というのは面白いすごい国です。2016/06/05

ポルターガイスト

1
タイトルほど中身はトゲトゲしてない。言葉遣い気になったけど。ここ最近の領土問題が何で起こってるか、ひとつ答えがもらえました。2010/10/02

両毛人

0
今日の新聞では、ポンペオ国務長官が、「対中包囲網を」という呼びかけを始めたようだ。 九段線などといって、海までも自国の領土としてしまうなどの発想は、ナチスドイツを想起させ、空恐ろしいものがある。その伝で言えば、日本海はすべて日本の領土ということになるが、それでいいのか? 文中で「言葉の進化・言語の洗練なくして、人間の情感の高度化・繊細さというものは誕生しない。精緻な言語表現なくして、微妙な心理は生まれてこないのである。」これにはいたく共感した。 2020/07/25

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