内容説明
かつて名機として名高い「ゼロ戦」という戦闘機があった。しかしなぜ日本は、「ゼロ戦」で開花した技術の高度成長の後、後継機を生み出せなかったのか―。機体の設計思想や長期展望を持つ指導者の皆無、技術者の軽視、官僚主義など、現在も日常的に冒している小さな日本的失敗が、太平洋戦争の大きな敗北へとつながったのである。「戦史は生死を賭けた戦いの結果とその原因がはっきりしているからおもしろい」という著者が、小さな失敗のカタチを一つひとつ挙げながら、現在も日本は同じ失敗をくり返していると指摘する。
目次
第1章 ハードで失敗しない
第2章 システムで失敗しない
第3章 ソフトで失敗しない
第4章 組織づくりで失敗しない
第5章 人事で失敗しない
第6章 経済で失敗しない
著者等紹介
日下公人[クサカキミンド]
1930年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。業務開発第一部長、取締役を経て、現在、社団法人ソフト化経済センター理事長。多摩大学教授。東京財団会長
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