舟に棲む 〈第1巻〉

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舟に棲む 〈第1巻〉

  • つげ忠男
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  • サイズ A5判/ページ数 324p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784898300398
  • Cコード C0079

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

36
つげ義春の弟忠男もまた、漫画家であります。彼が釣り雑誌に連載していた長編漫画。作家の津田は釣りが好き。小舟を手に入れ、それを改造して寝泊まりできるようにし、月に3日ほどそこで過ごしている。作家業が停滞し釣り雑誌にエッセイを書く日々。長編をモノしようとするも、気持ちはヘラブナ釣りの方へ。Gパン屋を営んで家計を保つ家族に遠慮しつつ一向改めることは出来ない。釣りを通じて知り合った様々な人々とのやり取り、昭和への郷愁、作家として終わりだろうかというジレンマが描かれる。2023/01/26

gtn

22
小舟に屋根を取り付け、月に三日ほど宿泊する作家兼ジーパン屋主人。戦中派のため、原風景にあるのは焼け野原と社会通念の逆転。主人公は明らかに、日常生活を普通に過ごす自分に不安を感じている、舟生活に逃避したのは、原点を取り戻すためかもしれない。2023/12/24

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