内容説明
優れた詩人が、美を歌ったことはない。それは描くものではなく、歌ひ得るものでもない。美とは、それを観た者の発見である。創作である。小林秀雄が「僕たちは秀才だが、あいつだけは天才だ」といい、白洲正子が「私の骨董の先生」と呼んだ骨董観賞界の鬼才・青山二郎の実像に迫る。
目次
1 青山二郎を語る(真贋(小林秀雄)
青山二郎のこと(河上徹太郎)
『酒徒交傳』より(永井龍男)
飲む打つ買うの天才(今日出海) ほか)
2 青山二郎の交友録 青山二郎の多彩な交友(青山学院;小林秀雄;河上徹太郎;永井龍男 ほか)
3 青山二郎年譜
著者等紹介
森孝一[モリコウイチ]
1951年、名古屋市に生まれる。美術書・学術書の編集を経て、現在、社団法人日本陶磁協会に勤務。陶磁協会誌「陶説」を編集。また、美術・文学に関する幅広いエッセイストとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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