内容説明
太古の昔、神は鳥だった―世界を飛び翔け、天と地を結び、羽の彩りと歌声の美妙で人を魅惑する鳥を巡る神話伝承を、物語や詩、絵画の領域にまで探り、人間の大空へのあこがれを跡づける壮大な鳥の神話学。『世界動物神話』『世界植物神話』に続き、比較神話学の第一人者が積年の研究の圧倒的な蓄積を基に綴る第三弾!!
目次
序章
1 神話の鳥
2 民俗の鳥・昔話の鳥(日本の民話;世界の民話;フランスの民話・民俗)
3 文学の鳥・童話童謡の鳥(日本の文学;世界の文学)
鳥のギャラリー
著者等紹介
篠田知和基[シノダチワキ]
1943年東京生まれ。パリ第8大学文学博士。名古屋大学教授ほかを歴任。比較神話学研究組織GRMC主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アカツキ
13
鳥に関する神話、民話、文学、絵画を取り上げた本。物語のあらすじとそれに類似する話を書いてある。「世界植物神話」で見られた著者のキレの良い見方や言葉が好きだったので、それがないこの本は正直退屈だった。途中から興味のあるところだけ読んで、それ以外は目を通すという読み方に。2022/09/17
takao
2
ふむ2022/09/03
木倉兵馬
0
神話とタイトルには銘打ってありますが、神話だけでなく民話、近現代の小説、詩歌、絵画にいたるまで鳥に関する作品を集めた本。とはいえ、ボリュームが足りないかなあ、と感じました。本当に著者はこの内容で満足しきったのかなあ、とも。どちらかというと鳥に関する話の要約集、といったところでしょうか。ある程度の知識を持った読者向けでもあるでしょうね。他にもカレワラに登場する地名が「ポ」(半濁音)ホヨラではなく「ボ」(濁音)ホヨラになっているなど少々残念な部分も見受けられました。しかし、それなりに面白く読めました。2017/12/17