内容説明
コギャルの赤ずきんに翻弄される中年狼の物語。『ソフィーの世界』の訳者・池田香代子と稀代の絵師・スズキコージが、がっぷり四つに組んで贈る究極のパロディ・メルヒェン。
目次
白雪姫
いばら姫
シンデレラ
狼と七匹の仔山羊
ヘンゼルとグレーテル
黄金のガチョウ
七羽のカラス
こびとのガタガタヒッコリ
白い蛇
忠臣ヨハネス〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
3
面白いけれど、どの話もテイストが同じなので徐々に飽きた。2009/04/28
れじーな
0
児童書に見えて辛らつな風刺物、面白かったです。一話一話は短くて読みやすいし、予想もしなかった方向へ展開していくので、次々読んでしまいます。白雪姫やいばら姫や七羽のカラスのように痛い話、鉄のハンスや毛むくじゃら姫のように切ない話、シンデレラやこびとガタガタヒッコリのようなハッピーエンドもあって、でもどれもが一筋縄ではいかないところが好きです。2012/02/23
がぼ
0
グリム童話のパロディー本で、展開がかなりユニーク。 城ごと眠りに落ちる前に、進入されないようにセコムのセキュリティーをかける眠り姫や 狼を惑わすコギャルな赤頭巾とか、いろいろとはちゃめちゃ。 けれど、その物語ひとつひとつになにかしら大きなテーマが秘められているように思います。 風刺的な印象も感じた。2008/04/01