内容説明
港の人ホームページ連載中の、石田千と牧野伊三夫による往復書簡『月金帳』の二〇二〇年四月から九月までを収載。月金帳は、週の始まり「月」曜日と、週の終わり「金」曜日のたそがれに、交互にしたためられた小さな通信。コロナの最初の嵐が吹き荒れ、人々が不安のなか家に閉じこもっていたころ、作家と画家の手紙のやりとりが始まった。家の中と近所の散歩だけの日々を報告しあうふたりの話題は尽きない。おいしいものが嬉しい。草花が美しい。日常こそがとうとい。孤独の味わいも友情の滋味もよく知るふたりがつづる言葉の向こうには、あたたかな希望がほんのり灯っている。
目次
4月、5月(庭に物干しをたてた日に;ベランダ、6時45分 ほか)
6月(雪の下;押し入れ、5時55分 ほか)
7月(夏の庭のアロエ;10時45分、葱と観覧車 ほか)
8月(名曲喫茶でんえん;絵皿もりあわせ、18時 ほか)
9月(友だちと害虫;GOTO脳内、16時45分 ほか)
著者等紹介
牧野伊三夫[マキノイサオ]
1964年北九州市生まれ。画家。多摩美術大学卒業後、広告制作会社サン・アド入社。92年退社後、画家としての活動を始める。99年、美術同人誌「四月と十月」を創刊
石田千[イシダセン]
1968年福島県生まれ、東京育ち。作家。2001年、「大踏切書店のこと」により第1回古本小説大賞受賞。16年、『家へ』(講談社)にて第3回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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