出版社内容情報
"《内容》 ■ 「眠り」ほどわれわれに身近である一方で未知なものもない。しかし,今,この未知な部分が最近の研究で着々と解明されつつあり,注目を集めている。■ 本書は,「眠り」を研究する様々な分野にわたる28名の専門家が多角的かつ学際的に「眠り」へアプローチした最新のレビューである。全体を,睡眠とは何か,われわれの中の時計仕掛け,眠らせる脳の機構:ニューロンによる睡眠の調節,現代をうつす鏡─睡眠障害,睡眠と異なる眠りI─冬眠と休眠,睡眠と異なる眠りII─麻酔と動物の不動化の計六つのセクションに分け25編の興味深い内容の論文を掲載している。まさに「眠り」を科学した一冊であり,麻酔,救急,集中治療といった領域のLiSAの読者にとっても価値ある知識をもたらしてくれる書である。 《目次》 目次Ⅰ.睡眠とは何か 1睡眠とはなにか?,2いろいろな眠り, 3老年者の睡眠, 4女性の睡眠の問題 5眠りの季節的な変化 6いろいろな動物の睡眠,Ⅱ.われわれの中の時計仕掛け, 7生物時計とは何か,8ヒトの昼行性にまつわる問題,9夜型人間・朝型人間 10時差ボケの科学 11巨眼BIG EYEは存在するか?12概日時計の分子メカニズム:時計遺伝子からのアプローチ,Ⅲ.眠らせる脳の機構:ニューロンによる睡眠の調節,13神経メカニズムからみた睡眠,14中枢者アミン系と意識,15なぜ夢を見るのか,Ⅳ.現代をうつす鏡─睡眠障害, 16病的な眠り:現代病としての睡眠障害,17生物時計に睡眠が組み込まれるとき:生物時計と睡眠の発達とその異常 18風邪をひくとどうして眠くなるのか,Ⅴ.睡眠と異なる眠りI─冬眠と休眠,19冬眠の不思議─冬眠のメカニズム 20 Daily torpor:もう一つの眠り,21睡眠,冬眠および催眠時の呼吸および循環器系の生理学的変化 22休眠の知恵,23冬眠の応用,Ⅵ.睡眠と異なる眠りII─麻酔と動物の不動化, 24睡眠のメカニズムからみた麻酔, 25擬死と動物催眠 "