香り選書
イヌは匂いの夢を見る - なぞに包まれたイヌの嗅覚を科学する

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894791459
  • NDC分類 489.56
  • Cコード C3040

出版社内容情報

“がん”の匂いを嗅ぎ分ける、イヌの嗅覚の謎に迫る!

 動物は嗅覚で1)食べ物を選別する、2)その場の環境の変化を察知する、3)敵や異性、仲間を選別する、などの役割を担っています。中でもイヌは、匂いの世界を夢見ることにたけています。また、イヌの嗅覚は人の何千倍、何億倍ともいわれる無類の鼻ききとして知られています。
 本書は、生き物が苦手の生理学者である著者が、イヌの嗅覚研究の第一人者に至るまでの苦闘の歴史と、長年の研究生活をもとにイヌの嗅覚にまつわる研究の実情やエピソード、将来への夢を語っています。
 最近の研究成果の一つは、福祉犬を育成しているNPOと協力して、がん患者特有の呼気の匂いを「がん探知犬マリーン」に嗅がせ、“がん”を発見することに成功しました。イヌの嗅覚を用いて“がん”の早期発見と嗅診の可能性、さらには「匂いセンサ」開発への展望を拓く端緒になるものと期待されています。匂いにまつわる嗅覚には、生命保持につながる様々な情報が含まれています。匂いの不思議さと重要さを再認識させられる最新情報が、読む人を魅了するでしょう。

「香り選書」シリーズは…
香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miss.W.Shadow

0
面白かった。日本には犬の嗅覚を研究する素地がなく自分では力不足ということを嘆いていた所多し。犬の匂いの嗅ぎ方はダイレクトとインダイレクトがある。本人がイヌ嫌いを自称する通り、実験動物としての犬への興味が先立っており、やや接し方においては古いのかなと感じる箇所もあった。2014/09/22

ぐら

0
匂いってどんなもの?犬の嗅覚はどれだけ凄い?それを科学的に解明し、社会に役立てようと試行錯誤する研究者がいる。嗅覚研究の将来に期待!2009/09/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/100038
  • ご注意事項