未発選書
物語・オーラリティ・共同体―新語り物序説

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894761568
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C1095

内容説明

日本人の深層を「声」を通して掘り起こす。語りの表象とテクストの政治学。

目次

1 物語テクストの政治学(物語テクストの成立;物語・語り物とテクスト ほか)
2 物語の定型、共同体の生成(物語―触穢と浄化と回路;語り物享受と共同体―国民文学論をめぐって ほか)
3 「歴史」語りの構造(物語の空間;歴史/物語の構造―平家物語の語り ほか)
4 語り手はどこにいるのか(語られる身体;浄瑠璃物語と女性 ほか)

著者等紹介

兵藤裕己[ヒョウドウヒロミ]
1950年、名古屋市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。埼玉大学、成城大学を経て、現在、学習院大学教授。専攻は、日本文学・芸能
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感想・レビュー

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毒モナカジャンボ

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平家物語を中心に、国家意識の成立と物語の関係性について問い直す。元々口承で同時多発的に発生したはずの物語が、朝敵必滅の文脈を微妙に揺さぶる形(源頼朝の扱い)で権力によりテクスト化・集約化され、定本は秘匿・秘伝の形で扱われることにより国家神話となる。物語るものたちは盲人などの非常民たちであり、彼らは語る事で語られるものたちと、穢れと共に一体化し、語る事で犠牲となり、穢れは祓われ、共同体の紐帯は回復する。形式化された口誦文化の政治性。表意文字を再創造として読み下すこと。偽書・東日流外三郡誌の反中央の意志。2020/03/22

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