内容説明
悪女もいれば、善女もいる。自堕落な日々を送る若い女もいれば、地味な市民生活を営む中年女性もいる。純真、嫉妬、打算、情念、狂気、魔力…女性の内に渦巻くさまざまな心理の綾―。小池真理子、恩田陸、永井するみ、夏樹静子、宮部みゆき、唯川恵、小泉喜美子、栗本薫、篠田節子によって描かれる、平凡な日常に待ち受けている陥穽の数々。女流独自の視点でとらえた珠玉のミステリー全9篇。
著者等紹介
結城信孝[ユウキノブタカ]
東京生まれ。立教大学経済学部卒業。ベースボールマガジン社、内外タイムス社の記者を経て、90年以降フリーに。各紙誌上にて評論活動を続ける
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感想・レビュー
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アッシュ姉
69
女流ミステリー九篇。かなりの豪華メンバーでハズレは無いが、そこそこの面白さ。マイベストは永井さん。以下、ちょこっとレビュー。【小池真理子】にしては切れ味いまひとつ。【恩田陸】やっぱり最後モヤモヤ。【永井するみ】後味の悪さ最高。【夏樹静子】さすが技あり。【宮部みゆき】良くも悪くも実話っぽい。【唯川恵】初読み。意外にもなかなかの狂気。【小泉喜美子】執念の妬みにあっぱれ。【栗本薫】初読み。好きなオチではない。【篠田節子】シリーズ化して欲しいケースワーカー事件簿。2017/02/19
のぼる
17
「悪魔のような」というほど過激な女性は出てこなかったように思うが、まずまずの粒ぞろいだった。なかでも、小池さん、宮部さん、篠田さんは流石。初めて読む唯川恵さんも恋愛小説じゃない作品を読んでみようと思った。ベストは永井するみさん。 残念ながら10年前に亡くなられているが、残っている短編を読んでいきたい。2020/05/28
MILKy
5
【売】再読。2001もの。久々読み返す。ほぼ覚えておらず💦唯川恵ー青い使者はめまいに収録。ただ当時と感じたことは大差ないようで、やはり恩田陸はイマイチ。語り調でも、小泉喜美子の方、コチラもイマイチ。唯川恵と並んで永井するみもイヤ~な感じでありつつも、読みやすいかも。栗本薫もイマイチ。2020/07/07
毛利武良
2
☆☆☆ 十年計画は気長だなあ。でも家に着く頃にちゃんと話が終わる。腕がいいんだなあ。プロなんだ。2013/06/14
A3
2
再読。唯川さんの青の使者がゾッとするほど怖い。2013/04/06