内容説明
中学生になって初めての夏を迎えた幡野えりかは、自分の住む「鬼石町」の奇怪な由来を、友人の青木由佳と「鬼の博物館」で知る。やがて父の浮気から始まった家庭の危機と由佳の事故を契機に、“それ”は女の妄執となって町とえりかに牙を剥きはじめた。えりか十三歳、恐怖の夏休みがはじまる…。狂気が超常的力を得たときに、開放してしまった混沌の扉を、佐々木禎子が清冽な筆致で描くニューホラーノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
18
終着地点がはっきりしなくて何んだったのかなぁ、と感じてしまう1冊。鬼のうんちくは楽しかったです🎶2021/11/11
Ai
3
鬼の考察がおもしろかった。2018/06/04
読み人知らず
2
角が生えてくるあたりの書き方はなかなかよかったかもね。2016/03/28
うげつ
2
人間は怖いって感じのお話だったと思いました。少し謎が残っていて、なんだかすっきりしない感じです。2013/08/13
秋津
1
主人公の女の子の心情が、友達に対してすごく豊かなのにその他に関してが薄くて、少し違和感…それだけ狂っていた、という話なのかもしれないけれど。石屋のおじいさんの、戦争について語る場面と理想の母の存在が印象的でした。2011/12/25