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内容説明
桃色の大きな月はだんだん小さく青じろくなり、かしわはみんなざわざわ言い、画描きは自分の靴の中に鉛筆を削って変なメタルの歌をうたう、たのしい「夏の踊りの第三夜」です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケ・セラ・セラ
19
青を基調にした美しい絵。幻想的な夜の風景にぴったり。そして文字も群青色。ちょっと不思議な賢治ワールドへ連れて行ってくれます。木こりの清作の前に突然現れた画描き。林の中、柏の木々たちの歌会。楽しげな掛け合いが繰り広げられるが、伐ってしまうぞと言う清作に柏の木大王が言う。「山主には酒を買い、おれにはなぜ買わんか」。傲慢な人間への自然の声か。霧が落ちた、月の向こうに見える影。装丁が美しい。2021/01/13
みずたま
16
宮沢賢治×小林敏也。不可思議な歌の夜会(笑)夕焼けが次第に夜の闇に包まれていく。ラストのトレスの様な透ける紙での仕掛けに感心。小林さんの挿画は繰り返し見たくなる。2015/03/03
ひろちゃん
1
難解な童話。 音や色の表現が美しい。 賢治の作品は、読む人を選ぶ作品だなといつも思う。2018/03/07
油髭達磨
0
第18回青空文庫朗読コンテストの課題の1つとして読んだ。自然をないがしろにする人間の話なんだろうか、昔から宮沢賢治の作品は自分には難しく、苦手意識がある。朗読するのもちょっとしんどいかなあ。どっどどって水の音、『銀河鉄道の父』で出てきた気がする。印象深かった。2023/07/22