土神と狐 - 画本宮沢賢治

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土神と狐 - 画本宮沢賢治

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  • サイズ A4判/ページ数 47p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784894190108
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8793

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

楽駿

22
川崎図書館本。読みメ友さんのレビューを読んで、気になって手に取った。昨年あたりから、宮沢賢治がブームになっているが、学生時代に読みふけった頃と、今読んだら、多分、違う感想を得られそうな気がする。賢治の「なりたい自分」を描いた作品ばかりが、注目を集めてしまっているが、多分、この作品は、「なりたい自分」から、遠く隔たっている自分を見つめて、描いた作品なのではないだろうか?土神も狐も、どちらも自分の愚かさに気づいている。気づいても、それを乗り越えられない弱さ。誰もが抱えている悩みを伝えている。大人の為の絵本かも2018/02/12

みずたま

12
表紙の迫力。嫉妬の炎の「赤」でしょうか。奇麗な樺の木と上品でスマートな狐と見た目が醜い土神の三角関係。土神の感情の変化が丁寧に描かれていて苦しくなる。やるせない切なさが残るラスト。文章と挿絵が合致していて素晴らしい。2015/04/05

9
【ネタバレ】見てくれの悪い土神様、おしゃれでおしゃべり上手だけど不実な感じの狐、両者が思いを寄せる美しい樺の木。嫉妬の念に駆られた土神様が狐をからだをねじり殺し、死体を地べたに投げつけぐちゃぐちゃ四五へん踏みつけるシーンにギャッ。そこまでしなくても。ですがそこまでの激情だからこそ、狐自身が自慢していたような素敵なものは何一つなく、土神さまが自分のしたことを実感した時の悲しみが大きいのかもしれません。土神様が、自分の苦しみが愛情や嫉妬であることを知れば何か変わった?彼はこの後どうなったのでしょうか。切ない。2011/10/07

こさかいじゅん

6
地位はあっても醜くて愛されない神と、スマートさゆえに抜け目なく見られる狐。ふたりが恋したのは美しい白樺。恋を恋と気づかずに、嫉妬に身もだえしたり、やり場のない怒りに突き動かされたり…。衝撃的なラストに唖然とし、しばし考えさせられた。2010/02/06

黒豆

1
なぜ女の樺の木(?)と思っていたが、土神と狐が恋のさや当てをするのだ。賢治の物語の中では珍しいような気がするが・・・最後は悲しいかな。小林敏也さんの挿絵はすばらしく美しい。2017/11/26

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