内容説明
心理療法を実際に行うには、人間の心の不思議に驚嘆することのできる素直な気持ち、自身の心の深みに降りていくことのできるひらかれた心、自分の感情と行動を制御することのできる強靭な精神、そしてかなりの体力が必要なのである。本書では、こういう諸条件を備えていると思われる練達の臨床家の方々に、さまざまな年齢のクライエントに対して、さまざまな病態に対して、そしてさまざまな方法で心理療法を実践するとは実はどういうことなのかを、御自身の経験を踏まえて率直に語ってもらった。
目次
心理療法を学ぶ
子どもの心理療法
思春期、青年期の心理療法
中年期・高齢者の心理療法
統合失調症の精神分析的心理療法
人格障害の心理療法
虐待の心理療法
心身症の心理療法
非行の心理療法
学校臨床における心理療法
表現療法
精神分析療法
夢分析による心理療法
著者等紹介
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
現所属、大阪市立大学・桜クリニック。1966年名古屋大学医学部卒業。1978年社会保険中京病院精神科部長。1994年椙山女学園大学人間関係学部教授。2002年桜クリニック勤務。2003年大阪市立大学特任教授を併任
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