アイヌの里 二風谷(にぶたに)に生きて

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アイヌの里 二風谷(にぶたに)に生きて

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784893634788
  • NDC分類 382.11

内容説明

アイヌ民族の言葉の復活と、木彫りやチセ建築など、文化伝承に情熱を傾ける萱野さんが、神との対話、習俗、民話を紹介し、民族が今後も背負ってゆかねばならない苦難の道のりを想う。その静かな語り口から、アイヌモシリの姿がくっきりと浮かんでくる。

目次

二風谷の四季
私の歩んだ道
アイヌ語と私
アイヌの民具と心
若者の独立
自然との共生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyonko

3
萱野さんの文章は丁寧で、図解がなくても分かりやすい。優しくアイヌ文化について教えてくれる。アイヌ民族が固有名詞で呼んだノンノ(花)が少ないというのに驚いた。スズラン=セタプクサ(イヌのギョウジャニンニク)って! でもクナウノンノ(福寿草)は大事な花だったらしい。昔のアイヌ民族って金色が好きだなあ。ウコチャランケ(自分の思いをすべて吐き出して、周りの人に判断してもらう)に一番興味を持った。詳しい本がないかしら。萱野さんの「そのうち日高管内平取町二風谷へ遊びに来て下さい。待っています」の言葉が優しい。2014/08/18

baアタマ

1
1987年。アメリカインディアンの知恵とか一時話題になったが、国内にも日本文化とは違う精神文化が存在した(する?)。大事な宝物を"福寿草の花の滴の中から掘り起こしたような美しさ"とアイヌ語で言うとか特に美しいと思う。自然や他文化との「共生」を身近に考えさせせてくれる一冊。著者がアイヌ文化に育ち後半生をアイヌ文化保存につとめた。2006年没。 2013/07/30

denden

0
偶然の出会いで萱野さんと話をしたことがあるが、お人柄が忍ばれる分かりやすい内容で耳元に声まで蘇るようだった。祖父の元へアイヌ語を調査に来る大学の先生に「今更アイヌ語がなんだ」と反発していたなどと、私たちが知らない萱野さんの姿も知ることができた。アイヌ語やアイヌ文化に興味をお持ちの方には、まず手にする分かりやすい本として推薦できる。2016/03/08

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