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名作絵本ライブラリー
りゅうのめのなみだ

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  • サイズ A4判/ページ数 28p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784893256775
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

南の方のある国の山の中には、おそろしい竜が住んでいるといわれていました。皆、竜を恐れ、退治してほしいと願うばかり。ところが、ある日、ふしぎな男の子があらわれました。男の子は竜を恐れないばかりか、嫌われている竜をかわいそうに思い、竜を探し出して誕生日のお祝いに来るようにと誘います。すると竜は…。廣介童話の代表作を絵本化した心あたたまる物語。

著者等紹介

浜田廣介[ハマダヒロスケ]
1892年山形県生まれ。早稲田大学卒業。1921年第一童話集「椋鳥の夢」を刊行。抒情的な作品で幼年童話の世界をひらく。1940年児童文化賞、1942年野間児童文芸奨励賞、1953年文部大臣芸能賞、1957年サンケイ児童出版文化賞などを受賞する。1955年日本児童文芸家協会を設立。理事長、会長を歴任。1973年没

太田大八[オオタダイハチ]
1918年長崎県生まれ。多摩美術学校卒業。日本児童出版美術家連盟会員。1955年日本童画会賞、1958年小学館絵画賞、1970年国際アンデルセン賞大賞次席など、国内外で多くの賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリー

60
無謀と勇気は紙一重だ。真の愛に根ざした勇気は、無謀としか思えない行動を引き起こすが、その行動は、誰かの閉ざされた心を開くだろう。ただ、無知な者にはそれが無謀としか映らない。無知な者たちの言葉に惑わされるな。私はそんなメッセージを受け取った。2024/01/22

ちみたんママ

6
〈息子喰いつき度〉★★★☆☆ 〈私気に入り度〉★★☆☆☆ 悪者だと言われていた生き物(龍)がそうではなく、人間が勝手にそう思っていただけ。1人の少年が恐れず交流し始めたのをきっかけに、他の人間たちもその存在を受け入れていく…みたいな流れ。何となく「風の谷のナウシカ」に似てるなと思いました。他にも似たような絵本を読んだこともあるし、今ある多くの絵本やストーリーの源流のような存在なのかも。8歳息子の反応は可もなく不可もなくと言った感じ。ちなみに文字数は多め。読み聞かせ疲れました…2024/02/11

ヒラP@ehon.gohon

2
先にいわさきちひろさんが絵を描いた『りゅうのめのなみだ』を読んだのですが、物語そのものも違って感じました。 こちらの方が浜田廣介のお話に忠実なのか、深みがあるように思います。 純粋な気持ちの少年が、嫌われもののりゅうを自分の誕生日に招こうとりゅうを訪ねて出かけます。 少年の心にうたれてりゅうの流した涙。 涙が河になります…。 いわさきさんの作品には詩情があったのに対して、太田大八さんの作品には重みとスケールの大きさがあります。 同じ物語なのに、印象は大分違います。 読み比べると面白いかと思いました。2011/03/22

こどもふみちゃん 

2
(子ども文学界では有名な(多分))浜田廣介氏の廣介童話。その中でも最もスケールの大きい作品だと、あとがきに西本鶏介氏が書かれています。 昭和17年、『野間文芸奨励賞』 4・5・6・7・8・9歳向け。2012/10/18

あるちゃ

1
りゅうが本当に悪いりゅうだったかどうかが描かれていないのもお話のポイントのひとつなのでしょうか。風聞だけで恐れられているようです。だから、本来は恐れるものではなかったのかもしれません。偏見と先入観の怖さを感じました。真実を知るには、危険と思われることにも近づく勇気が必要ですね。ときには怪我を負う事もあるかも知れませんが、風聞に囚われていてはいつまでも本当のことを知ることはできません。勇者は強いだけではなく、優しい心をも持ち合わせていなければいけないのでしょうね。ステキなお話です。2011/01/11

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