内容説明
セーターになることを夢見ていた赤い毛糸玉はなかなか編み物に使ってもらえず、悩んでいました。やがて、セーターではないけれど、とてもかわいい手袋になることができ、幸せに暮らしていたのですが…。心あたたまるあの名作が、新しくなって再登場。
著者等紹介
津田直美[ツダナオミ]
1960年、東京生まれ。東京芸術大学卒業後、デザイン事務所勤務を経て、絵本作家となる。独自の視点と画風で、これまでにないユニークな絵本ワールドを発表し、読者を楽しませている。『セーターになりたかった毛糸玉』でデビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
85
にっこり笑ってる毛糸玉の表紙。自然と見てるこちらも顔がほころぶ。セーターになりたい赤い毛糸玉。大変な目に遭った時はどうなる事かと思ったけど、猫のナイスアイデアで幸せに!絵もお話もほっこりする冬にぴったり優しい絵本。裏表紙も可愛い。2018/12/18
mocha
79
毛糸の手ざわりそのままに、ふんわりあたたかなお話。ラストは思わずへぇ~っと感心した。ねこさん、グッジョブ!久しぶりに編みものがしたくなった。2020/11/02
Natsuki
56
ありそうでなかった毛糸玉の気持ち。そっかぁ、毛糸玉たちのなりたいものナンバー1はセーターなのか✨なりたいものになれた毛糸玉の誇らしげな表情。なりたいものになれなかった毛糸玉の悲しげな表情。一喜一憂する彼らに、自分の気持ちも浮いたり沈んだり。使わないまま余らせてるもの、何かあったかな・・・ふと考えてみる。2019/02/25
鴨ミール
37
おばあさんは編み物上手ですね。あっという間にセーター編めちゃう。確かに10個買うと一個くらい余るのよね。その余ってしまった毛糸玉の切なさ。でも、最後にはハッピーエンドで良かった。猫の家族が可愛い💕2023/02/05
anne@灯れ松明の火
30
『大人のための絵本の本』紹介。毛糸玉の夢はセーターになること。そうか、人間と同じように夢があるんだ。でも、自分ではどうしようもない。祈って、待つだけ。夢が叶いそうになっては、うまく行かないことが続き、ハラハラする。いつの間にか毛糸玉の気持ちになって、切なくなる。ラスト、どうなる? 気になった方はご自分でどうぞ♪ 絵も繊細で、とても素敵(^^) 2014/03/31