内容説明
笠松競馬場のある町。ナオト、ユウ、コージの3人の少年たちは、目もさめるスピードで疾走する1頭の芦毛の馬を目撃する。それはあの、伝説の名馬「オグリキャップ」の子どもだった…。「坪田譲治文学賞」「椋鳩十児童文学賞」受賞作家注目の書き下ろし2作目。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pepe2199b
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【15-35】随分昔にNHKのドラマでやっていたのを思い出した。少年時代の何事にも一生懸命な気持ちを丁寧に。胸が熱くなる素敵なお話。オススメ。2015/10/18
遠い日
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なんとも懐かしい感の小説。3篇からなる本作品は、子供と子供時代にしかない時間の流れを丁寧に描いている。遠く過ぎ去った夏の日。田んぼ。高い空。遊んで寝て、何かに夢中になって……。そうだった人もそうでなかった人も、きっと子供時代とは、こんなふうだったような気がするはず。「オグリの子」の、ナオト、ユウ、コージの三人がお互いの違いを認めながら、友情を深めていく様子はよくある少年ものだが、やはり子供の成長する様は心うたれる。周りの大人の言動をよくみて、自分なりに消化する作業が子供を成長させるのだと、再認識。2004/12/10