感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miou
2
安定して落ち着いた文章。読んでいて妙に懐かしさを感じる一冊だった。昭和の雰囲気が満載というか、子供の頃読んでいた本の文章って、こんな感じだった。子供時代の話や大人になってからの想い出話、一つ一つがとても静かでモノクロの映画のよう。お兄さんの芥川賞受賞の話では、発表当日は記者が電話がかかるのをそばで待ち構えているイメージだったので、出先で受賞を知るなんてことがあるんだなと驚いた。作品全体に流れるゆったりした空気が心地良かった。2017/07/16
Sanae Fukudome
1
図書館で借りた本、返却日を明日に控えてようやく読み終わりました。 芥川賞作家、庄野潤三先生の弟さん。文章の雰囲気がとても似ているんです。 ただ、対象が潤三先生はご夫婦のことを書かれていたのですが、至先生はご自身を含めた親兄弟のお話が多くて。独身時代の潤三先生や英二先生の様子を弟の目から見て書いた貴重なお話です。 2013/07/18