内容説明
駒が妖精となって、時空から飛び出して息づく表題作「駒の精」のほか、ある事変を機に、徳川家康の将棋への思い入れを描いた歴史物「徳川家康と将棋」、謂れない理由で軽輩身分に落とされた下級武士の苦悩と矜持を描く小説「瞬時の一太刀」、サイコロ賭博の謎をめぐって錺職人と浪人の交流を爽やかに描いた小説「角頭歩突きの謎」等、十七編を収める。
目次
1 随筆編(将棋とあたま;『随筆と小説 将棋八十一枡の小宇宙』の刊行と書評について;大局観の差で勝つ将棋を見た―啓蟄の譜;一以てこれを貫く―早い投了から観えてくるもの;将棋の芸術性と棋士について;将棋と遊ぶ川柳と小噺 ほか)
2 小説編(瞬時の一太刀―(続編)暗殺の緩解
廃工場の天使―おもちゃ工場の跡地で観たものは
角頭歩突きの謎―錺職人・新吉物語り)
著者等紹介
水野保[ミズノタモツ]
1949年、三重県生まれ。立命館大学法学部卒業後、学校法人「立命館」勤務。在職中は、立命館大学学生将棋研究会顧問。現在、将棋ペンクラブ会員、日本将棋連盟京都府支部連合会理事、NPO法人駒文化ネットワーク理事、京都東山将棋センター副支部長、京都府八幡市老人クラブ連合会将棋部会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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