内容説明
「ヤマトタケル」の舞台空間の発想は?材質をどう使いこなすか?いま劇場はどうあるべきか?多数の写真図版や図面を公開し、空間のデザインについて考える。示唆に豊んだ空間論・空間術の最前線。最新・舞台美術入門。
目次
演劇が生まれる空間
戯曲を読む
場所を読む
造形の発想
写実を超え、よりリアルな空間を
材質との出会い
小道具について
衣裳のデザイン
材質の創り出す世界
ドキュメント舞台美術「ピサロ」
歌舞伎の空間
スペクタクルを考える
新しい歌舞伎を創る―「ヤマトタケル」
海外で仕事をする
時間を再構成する
照明のマジック
舞台美術と照明の共同作業から
多次元をデザインする
劇場の問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
久恒啓一
1
「劇場空間は生き物なのです。それに応えるべく、劇場空間が喜んでくれるような仕事に挑みたいといつも思っています」若い頃から一貫して、「芸術家の行為はレジスタンスです」、「すべてに闘わないとだめ」といった姿勢を貫いた朝倉摂は、常に若々しいエネルギーに満ちた前衛の人であった。草分けとなった舞台美術という分野を創り上げた朝倉摂は、生涯現役で、生き物である劇場を喜ばせる仕事を天職としたのである。 2019/12/14
笠井康平
0
「決して語られないもの」に込められた「こだわり」がよく分かる。2019/08/28
tkm66
0
でじゃびゅ①2000/05/30