内容説明
フランス統治下の北アフリカ・アルジェリア、イスラムの閉鎖的な男性社会に私生児として生を享けた過酷な宿命に、教育で得た“言葉”の力で立ち向かい、“愛すること”を支えに自ら人生を切り開いた、一人の女性が紡ぐ回想の記。
目次
第1部 学校への道(私の母;タッデール・ウ・フェルラ託児院;公立小学校 ほか)
第2部 アムルシュ家に嫁いで(私の結婚;イギル・アリ村;祖父ハセーヌ・ウ・アムルシュの死、そしてアムルシュ家の没落)
第3部 チュニジアに逃れて(移民たち;家から家へ;ラ・リヴィエール通り ほか)
著者等紹介
中島和子[ナカジマカズコ]
1948年、兵庫県に生まれる。大阪大学、同大学院を経て、パリ第三大学修士課程修了。神戸海星女子学院大学文学部教授。専攻、フランス文学・文化
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