内容説明
自・公両党は「3分の2」を超える議席を得て政権復帰したが、実は自民党は比例代表得票は惨敗した先回の得票からさらに219万票も減らしていた。でも、なぜ圧勝したのか?今、あらためて小選挙区制の是非を問う。
目次
第1章 今の選挙制度の仕組みを知る(国民主権、選挙権、被選挙権;議員定数と選挙制度 ほか)
第2章 小選挙区制の何が問題か(小選挙区選挙における膨大な死票と低い投票率;民意を歪曲する衆議院小選挙区選挙 ほか)
第3章 国会議員の定数削減問題を考える(保守政党が議員定数削減を叫ぶ理由;国会議員は少なすぎる ほか)
第4章 憲法が求めている選挙制度にしよう(国会の自由な決定に委ねるべきではない;選挙制度についての憲法の要請 ほか)
第5章 国会の選挙制度改革論議を問う(民・自・公3党の動き;どんな比例代表制がいいのか ほか)
著者等紹介
上脇博之[カミワキヒロシ]
1958年7月生まれ。鹿児島県姶良郡隼人町(現「霧島市隼人町」)出身。鹿児島県立加治木高等学校卒業。現職:神戸学院大学大学院実務法学研究科(法科大学院)教授。専門は憲法学、政党に関する憲法問題、国民代表制論、政治資金問題など。1984年3月関西大学法学部卒業。1988年3月神戸大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了。1991年3月神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得退学。1991年4月~1993年3月日本学術振興会特別研究員(PD)。1994年4月~2004年3月北九州大学(現「北九州私立大学」)法学部・専任講師・助教授・教授。2004年4月~現職。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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