内容説明
中世の遊歴学僧により詠まれた詞華集の嚆矢。十一世紀に編纂され、最も古い中世ラテン抒情詩集の一つとされるこの詞華集は、多くの宗教的抒情詩と並んで、春を寿ぐ歌、夜啼鶯の歌、森に囀る小鳥たちの歌、恋情をつづる純粋な愛の抒情詩など、多彩な中世詩歌の律格に盛られて詠まれている。中世ラテン語の原典より本邦初訳。
目次
主の顕現について
心して吹き鳴らせ
天上の造物主への讃歌
皇帝コンラドゥス二世の歌
キリストの御業の讃歌
カルロマンの歌
ラントフリドゥスとコッボの友情
ケルンの大司教ヘリベルトゥスの歌
ザンテンの聖ヴィクトルの歌
皇帝ヘインリクス二世の葬礼追悼歌〔ほか〕