出版社内容情報
クラスの男の子ソメヤは、トロくてジゴチュウで、みんなからは浮いた存在です。でも、カオルちゃんが、かかわっていくうち、ソメヤ自身が変わっていきます。子どもたちが、悩み、悲しみ、よろこび、生きていく姿が描かれます。
およそ9~10才から
著者等紹介
花形みつる[ハナガタミツル]
1953年神奈川県生まれ。『ゴジラが出そうな夕焼けだった』(河出書房新社)でデビュー。『ドラゴンといっしょ』(同)野間児童文芸新人賞、『サイテーなあいつ』(講談社)で新美南吉児童文学賞と産経児童出版文化賞推薦、『ぎりぎりトライアングル』(同)で日本児童文学者協会賞受賞と野間児童文芸賞を受賞
垂石眞子[タルイシマコ]
神奈川県茅ケ崎市出身。多摩美術大学卒業。デザイン会社勤務時の海外研修で、たくさんの美しい絵本に出会う。出産後、ごく自然に絵本の世界に入り、今に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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頼ちゃん
7
最後のカオルちゃんをたずねていく場面は感動。2017/09/11
光
2
カオルとソメヤの心の中が丁寧に描かれていて、自分が小さかったころの気持ちと重なって涙腺がゆるんだ。 第3章では、カオルとソメヤと一緒に、大自然の中にいるような気分になり、清々しい気分を味わった。小さいころに感じた、夏の匂い、大自然の中ですごした小さい頃の感覚が甦ってきた。2014/06/22
こでりー
1
この本私のおきにり♪結構イマドキ語使ってますね・・・ ソメヤ気に入りました!私よりすごい!(実は電車に1人で乗れません) ってことで、読んでみてくださいお得です!2013/10/12
morgen
0
今だったら、広汎性発達障害と診断されそうなソメヤ。共働きの両親の愛情に飢えつつもよい子を続けていたが、爆発したカオルちゃん。はじめはソメヤを嫌っていたカオルちゃんだったが、ソメヤの扱いのコツを覚えていくにつれ…。二人のモノローグが交互に描かれていく構成。ソメヤのモノローグに「発達障害の子は、もしかしたらこんなふうに感じているのかもしれない」と思う。最後は、まっすぐなソメヤと、ソメヤを自然に受け入れられるようになったカオルちゃんに涙が止まらない。夏のはじめに読めて何だか嬉しい一冊。2017/06/20
だいきち
0
鼻くそをなすりつけ、つばを吐きつけ……そういう男子、確かにいた。でも主人公の女の子によってクラスになじんでいく。みんな、むやみに拒否しないで、自然に接していればよかったんだ。2016/11/02